キツネが持つ驚きの特殊能力、雪の中に頭からダイブして見えない獲物を捕える秘密とは?

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キツネ 狩り

1匹のキツネがいる。季節は1月。お腹を空かせている。肉が食いたいらしい。でも獲物は1mの深さの雪に埋もれて見えない。ネズミだ、小さなネズミが雪の中で動き回っている…。

この状況で、キツネはどのようにして狩りをおこなうのだろう?まずは以下の動画をみてほしい:

雪の中の微かな物音を聞きつけ、あるポイントで頭からダイブ。深くまでズボッと潜り込んで見事獲物をゲットした。

でも一体どうやって雪の下で動き回る姿の見えない獲物を捕獲しているのか?ある専門家によると、キツネには地球の磁場をハンティングに利用する特殊能力が備わっているという。

北東方向にダイブすると成功率アップ

チェコの研究者ヤロスラフ・セルベニーさんは、生物学者やハンターらと共同で、アカギツネの狩りに関する研究を2年がかりで実施した。さまざまなロケーションで、84匹のキツネによる約600回のハンティングダイブを観察するというもの。

キツネ 雪にダイブ

観察結果を照らし合わせてみたところ、非常に興味深いパターンがそこにはあった。どういうことか、キツネたちは「北東」に向けてジャンプする傾向にあったのだ(コンパスの北から右に20°の方向)。

上の動画では失敗に終わることも多かったが、北東にダイブした場合に限っては、73%の確率で狩りに成功したという。また北東とは真逆の南西方向に飛んだときは成功率が60%。さらに面白いことに、それ以外のあらゆる方角では、成功率がわずか18%だったのだ。

研究者によると、時間や季節、天候や風向きに関係なく、キツネたちは北東の方向にジャンプすることを好んだという。

キツネ 雪にダイブ1

なんで?

この不思議な特性に関して、チェコの研究者は「キツネには磁気感覚がある」という理論にたどり着いた。いわゆる第六感だ。

バージニア工科大の教授ジョン・フィリップスさんは「磁気感覚」について次のように説明している。

フラッシュライトをベルト部分に装着していると想像してください。一定の角度で地表を照らすライトです。60度だとしましょう。ライトの光線は、常に同じ距離で前の地面を照らしていることになります。ここで地面から聞こえる音源の正確な位置を特定したい場合、光線と音源の角度が完全に重なり合う所まで近づきます。そうすることで、音源から常に同じ距離に位置することができます
– via discovermagazine.com

つまりどういうことなのか。この見えないフラッシュライトの光線が地磁気で、キツネは磁場のスロープを感知し(北半球では下向きに傾いている)、それを獲物が出す音の角度とぴったり重ね合わせることで、獲物までの距離を正確に測定することができるのだという。

ただし実際にキツネがどのようにして磁気感覚を利用しているのかは不明な上、今のところキツネの体から磁気を感受できる細胞は見つかっていないため、この理論はまだ決定的な根拠のない仮説にすぎない。だけどとても面白い。

参考記事:「NPR

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