テロリストよりも幼児に殺される確立が高い!?アメリカが抱える深刻な銃問題

アメリカ 子供 銃

テロリストは国家が排除すべき敵、子供たちは国家が守るべき宝。「テロよりも子供に警戒しろ」などというアイデアは馬鹿げているが、銃器を所有する人間は常に細心の注意を払う必要がある。

米アリゾナ州で7日、4歳児が誤って銃を発砲し、父親を死なせてしまうという事故があった。最近アメリカでは、同様の悲劇が多発している。これを受け、米ニュースサイト「Opposing Views」は、今年に入ってからの幼児の銃発砲による犠牲者数が、テロによる犠牲者数を上回っていることを指摘した。

同サイトによると、2013年のアメリカ国内でのテロによる犠牲者数は4人(ボストンマラソン爆弾事件)。それに対して、3~6歳児の銃発砲による死亡事故は少なくとも11件。これは異常だ。

  • 1月10日:カンザス州
    -6歳児が自宅の椅子の上で銃を発見、4歳児に向け発砲し死亡させる
  • 2月11日:テネシー州
    -4歳児が寝室で銃を見つけ、自分に発砲して死亡
  • 2月24日:テキサス州
    -4歳児が寝ている父親の隣に置いてあった銃を発砲、自分の腹部にあたり死亡
  • 3月30日:フロリダ州
    -6歳男児とその友だちが車の中から銃を発見、4歳の妹に発砲し死亡させる
  • 4月6日:テネシー州
    -4歳児が拳銃発砲、48歳女性死亡
  • 4月8日:ニュージャージー州
    -4歳児が自宅の銃を持ち出し発砲、6歳児が死亡
  • 4月9日:サウスカロライナ州
    -3歳児がピンクの銃をおもちゃと勘違いして発砲し死亡
  • 4月30日:ケンタッキー州
    -5歳児が誤って発砲、2歳妹死亡。銃は子ども向けの安全装置がついたもので、誕生日のプレゼントだった
  • 5月1日:アリゾナ州
    -3歳児が祖母の拳銃を自分に発砲し死亡
  • 5月7日:フロリダ州
    -3歳児が伯父の銃で自分を撃ち死亡
  • 6月7日:アリゾナ州
    -4歳児が家で見つけた銃を発砲、父親死亡

上に挙げた事故の大半は、大人のずさんな銃管理が原因だ。このうちの所有者の何人かは刑事責任を問われた。Opposing Viewsによると、他にも幼児による銃発砲事故で死に至らなかったケースが、今年だけで少なくとも10件報告されている。

子供による銃の事故とテロを比較して取り上げるのは、まったくもって無意味なことだが、それだけでもアメリカが抱える銃問題の深刻さがうかがえる。

ソース:「opposingviews.com

Thumbnail by Mil via Flickr

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