Pinterestの人気: 今、全米で「Pinterest」がアツい。情報サービス大手の「Experian」が発表したデータによると、2月のPinterestの訪問者数はGoogle+を抜き去り、Facebook、Twitterに続き、人気SNSサイト・トップ3入りを果たしたようだ。
『2012 Digital Marketer: ベンチマークとトレンド報告書』
Experianの報告書は、「ソーシャルネットワークが新たな次元に到達した」と指摘する。
2011年12月の時点で、91%のネットユーザーがソーシャルメディアを利用しており、アメリカ国内のウェブ・トラフィック全体の約15%をSNSが締めていたようだ。近年、数え切れないほどの新SNSサービスが登場しているが、その中でもPinterestは異彩を放っている。
まったくの無名からスタートした“ピンボード”サービスが、今ではオバマ大統領が選挙キャンペーンの一環として活用するほどにまで成長した。去年の8月までは、小さなアパートの一室で、たった数人のプログラマによって運営されていたというのが信じられない(CNN記事抜粋)。
Pinterestの快進撃
Pinterestは去年12月、ローンチからわずか1年9ヶ月でソーシャルネットワークTop10入りを果たし、周囲を驚かせた。今回のレポートによると、その後もPinterestの勢いは止まることなく、今年の1月、2月でトラフィック量が50%上昇したようだ。
右のグラフをみると、Pinterestの凄まじい成長がうかがえる(Experian報告書より)。この勢いで、TumblrやLinkedIn、ついにはGoogle+までをも一気に追い越していき、2月の訪問者数はFacebook、Twitterに続く第3位となった(アメリカ国内だけで約1780万人)。
また、Pinterestは、トラフィック・リファラとしても優秀だ。訪問者の約1.05%を他のサイトに送っている。この数字は、Google+(0.91%)やTwitter(0.82%)を上回っている。
エンゲージメントの面でも、Pinterestは好成績を残している。ユーザーの月間平均使用時間は89分で、こちらもTwitter(21分)、Google+(3分)を大幅に超えた(※データはPCアクセスのみ)。一方で、Facebookのユーザー利用時間は405分と、他の追随を許さず、メジャーなSNSすべてを合計してもFacebookには及ばない。
とはいえ、Pinterestの人気はまさに本物で、現在、世界中のブランドやマーケターたちが、Pinterest市場の開拓に励んでいる。
後を絶たない「クローンサイト」
やはり、人気者の宿命というべきか、Pinterestの斬新なスタイルをコピーする「クローンSNS」が次から次へと登場している。そのジャンルは実にさまざまで、トラベル関連SNSの「Trippy」から、男性向きピンボードSNSの「Manteresting」や「Gentlemint」 、さらには「Snatchly」という“ポルノ版Pinterest”まである。
これらすべてのサイトが、デザインやレイアウト、さらにはコンセプトまで、完全にPinterestをコピーしたものだ。
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Pinterestの勢いは、今後も続きそうだ。現在のところ、日本語のインターフェースがないが、使い勝手はとてもシンプルなので、始めるなら今かもしれない。
まずは、「http://pinterest.com/」から、招待状をリクエスト(「Request an Invite」ボタン)してみよう。
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