ニューヨークのマンハッタンから約5km、イースト川に浮かぶノース・ブラザー・アイランド(North Brother Island)。ブロンクスとクイーンズの間に位置する400m×250mほどの小さな島で、以前は病院施設として使用されていたらしいが、現在は何もない廃墟島となっている。
以下は、数年前にこのノース・ブラザー島を訪れたというネットユーザーのVictavさんが海外掲示板に投稿した島の写真集。Victavさんは、隣のコネチカット州からカヤックを使って島に上陸し、3時間ほどかけて廃墟した島の様子を撮影したという。
▼ノース・ブラザー・アイランド
1885年、当時無人島だったノース・ブラザー・アイランドに、天然痘や腸チフスの感染者を隔離・治療するための病院が建設された。1900年代初頭にニューヨークで流行った腸チフスの原因であるメアリー・マローンが隔離収容されていた場所として有名だ。
病院はメアリーが死去した1938年に1度閉鎖となるが、1950年代に薬物中毒者のリハビリ施設として再開。しかし、それも長くは続かず、1963年を持って島は完全に見捨てられることとなる。
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1970年代、市は病院を閉鎖した後、島を個人投資家に売却しようとするが、建設や下水道取り付け費用、島への交通費、近くにあるラガーディア空港の騒音など、問題が非常に多く、買い手が見つからなかった。また80年代には、刑務所を設置する案が挙がったそうだが、州北部の郊外に建てた方が安く済むことがわかり、結局廃案になったという。
人が寄り付かなくなってから約50年、ノース・ブラザー島の廃墟はすでに自然の一部になりつつある。
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施設で使用されていたらしきバリウムミール(チョコレート味)の空き缶。
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レントゲン撮影機。
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薬物リハビリ施設の入院患者が作成したらしいアートワーク。
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ノース・ブラザー・アイランドで最も高い建物の屋上から望むマンハッタン。
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メイン通りだった場所。
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銃痕?ノース・ブラザー・アイランドの近くには、大きな刑務所施設があるライカーズ島があるので、銃の痕は暇を持て余したNYPDの警察官たちの仕業ではないかとみられる。
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「退室に前には手を洗うように」
ソース:「Reddit」
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