4.犬を殺して、その飼い主を訴えた男
お前の犬を殺したせいで俺は犬殺しと呼ばれるようになった。
名誉棄損だ!金払え!

by MandeeSears
原告:アンドリュー・バーネット(犬殺し)
被告:サラ・マックバーネット(飼い主)、マーキュリーニュース
2000年にカリフォルニア州サンノゼで起きた「ロードレージ犬殺し事件」。ちょっとした交通事故が激しい口論に発展し、男が相手の飼い犬を車から引きずり出し、道路に投げつけて死なせるという残酷な事件です。そのときの加害者アンドリュー・バーネットは、動物虐待の罪で懲役3年の有罪判決を受けました。
この事件について地元メディアは、加害者を「ドッグ・キラー(犬殺し)」として、大々的に報じました。

by generalantilles via flickr
その3年後、アンドリュー・バーネットは誰もが耳を疑う信じられない行動に。一連の事件報道のせいで精神障害をきたしたとして、殺された犬の飼い主サラさんと地元メディア「マーキュリーニュース」を相手に、100万ドルの慰謝料を求める訴訟を起こしたのです。
バーネットの訴えによると、「飼い主はメディアを使って彼を中傷し」、「マーキュリーニュースは故意に彼の名誉を傷つける悪意ある報道をした」とあります。その結果、重度の精神的苦痛を強いられ、心的外傷後ストレス障害(PTSD)になったと主張しました。だから慰謝料を寄こせと。
一体どこからこんな発想が出てくるのか…。彼の名誉を汚したのは、残酷な犯罪を犯した彼以外の何者でもありません。当然ながら、裁判所はこの訴えを却下しました。
ソース:「deseretnews.com」
5.過激な番組を放送したテレビ局を訴えた男
グロ番組のせいで玄関に頭をぶつけた。慰謝料くれ!

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原告:Austin Aitken
被告:NBC
アメリカで「Fear Factor(フィア・ファクター)」というテレビ番組があります。「ゴキブリを食べたり」「ミミズだらけの箱に頭を突っ込んだり」「危険なスタントに挑んだり」と、挑戦者たちが賞金をかけて過酷な試練をクリアしていく、グロテスクなプログラムです。
2005年、ある視聴者が、過激すぎる映像により精神的ダメージと怪我を負ったとして、ネットワーク大手のNBCに対して訴訟を起こしました。「ミキサーにかけたネズミを食べる」というエピソードを目にしたため、頭がふらふらになり、嘔吐してしまったそうです。その結果、彼は玄関口に衝突して軽傷を負ったらしく、慰謝料として250万ドルをテレビ局に要求しました。

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彼はAP通信のインタビューで、「フィア・ファクターはよく観ていた。これまでのエピソード(ゴキブリやミミズ)は問題なかったが、ネズミだけは我慢できなかった」と語っています。
この訴えは、却下されました。
ソース:「www.foxnews.com」
6.マイケル・ジョーダンを訴えた自称そっくりさん
バスケの神によく間違えられる。これほど辛いことはない。
本人にお金もらおう!
原告:アレン・ヘッカード
被告:マイケル・ジョーダン、ナイキ
「どこに行っても、ジョーダンに間違われる」と語るのは、オレゴン州に住むアレン・ヘッカードさん。バスケットボールの神様ことマイケル・ジョーダンに似すぎているため、普通の生活が送れなくて精神的に辛いのだと言い張っていました。
そこで彼がとった解決策は、「名誉毀損」「心的外傷」「精神的苦痛」などを負ったとして、ジョーダンとナイキに対して損害賠償を求めることでした。お金が痛みを和らげてくれるはずだと。ヘッカードさんが要求した金額は、なんと総額8億3200万ドル(約655億円)!
ヘッカードさんはジョーダンよりも15㎝ほど身長が低く、見間違えられるほど似ているかどうかは、かなり怪しいところ。「バスや電車に乗るたびに、レストランに行くたびに声をかけられる。不愉快だ」と嘆いていたそうですが、CBSの報道によると、彼はジョーダンのように頭を剃り、同じ位置にイヤリングを付け、さらにはエア・ジョーダンを愛用していたといいます。
結局、ナイキが「訴訟を続けるなら逆に訴える」と強い姿勢に出た途端、ヘッカードさんは自ら訴えを取り下げました。
ソース:「www.cbsnews.com」
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おもしろー
特に一個目(笑)
でもこーゆー奇天烈な想像行動力も時には良い?