イランに暮らすクルド人男性たちの間で、一風変わったオンラインデモ活動が巻き起こっている。みんなで女装をして、「女性であることは恥ずべきことではない」というメッセージを発信するのが目的だ。
イランの奇妙な刑罰
事の発端は4月15日。家庭内暴力で有罪判決を受けた男性が、警察付添いのもと女装させられ、街中の晒し者にされたことに始まる。これは、犯罪者に恥をかかせようという、イランのクルド自治区裁判所が正式に下した男性に対する刑罰だ。
▼刑執行の様子
この裁判所の判決に対して、クルドの女性たちが大激怒。「女性に対する侮辱」だとして、地元の女性権利団体などが16日、自治区内で大規模なデモ行進を行った。それをサポートしようとクルドの男たちが始めたのが、「Kurd Men for Equality」というFacebookキャンペーンだ。
キャンペーン開始からわずか1週間、150人以上の男性たちが女性の服に身をまとい、メッセージと共に写真を投稿した:
プラカードには、「女性であることが、屈辱や刑罰の方法であってはならない」と書かれている:
「クルドの女性を侮辱する行為は、国際社会を侮辱する行為。女性は母であり、姉妹であり、人生の伴侶である」
中には、男性の服を着て写真を投稿する女性の姿も:
アメリカ人ジャーナリストのクリストファー・シュワルツさんもキャンペーンに参加した:
- 参考記事:「aljazeera.com」
- Image:「Kurd Men for Equality – Facebook」
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