ゾウの社会において、母性愛・家族愛ほど強い愛情はない。母ゾウと子ゾウが一緒にいるところをみれば、すぐにそれがわかる。
以下はスイスのチューリッヒ動物園で撮影された映像。生後6週間の赤ちゃんゾウが段差から落ちて大きな鳴き声を上げた瞬間、少し離れたところにいた母親ゾウが砂煙を立てながらものすごい勢いで助けに駆けつけた。
子象の体は母親に比べて何倍も小さい。子ゾウは母親の足元を歩き回るが、不思議なことに母ゾウは決して子供で躓いたり、踏みつけたりしない。
子ゾウと母ゾウはいつも触れ合っている。子ゾウがふらふらと遠くに行けば、母ゾウはすぐに連れ戻しに行く。もし子ゾウが転べば、鼻と足を使って立ち上がるのを手伝う。母ゾウは子供を持ち上げて障害物を越えさせてやり、子供が穴や川に落ちたときは群れが一丸となって救出に当たったりもする。
母ゾウは鼻を使って子供に水を浴びせ、優しく洗ってやる。子供のしっぽをつかんで進む方向を教えてやり、子ゾウは母親のしっぽをつかんで後をついていく。子供が悲鳴をあげれば、母ゾウは一目散に駆けつける。
象は人間と同じく、とても賢くて繊細な素晴らしい生き物だ。
Image by Artbandito/Flickr
Video:「YouTube」
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