PCのお絵かきソフトで見事な絵を描くおじいちゃんが、海外のネット上で話題になっている。
「点描画法と8ビットアートの衝突」
グランパ(Grandpa)の愛称で親しまれるハル・ラスコさんは現在97歳。Windows 95の「ペイント」を駆使してハイクオリティーなピクセルアートを作成するパソコン画家だ。
現役の頃は広告植字専門家として働いていたというハルおじいちゃん。定年退職してから数十年後、家族にすすめられPCを使ったアート作りを始めた。今では、1日に10時間を費やすほどペイントにのめり込んでいるという。
ハルおじいちゃんは加齢黄斑変性を患っている。視界の中心部分が見えなくなってしまう目の疾患で、すでに視力の80%以上を失っている状態だ。
重い病気と高齢に挫けることなく、最初は新しいテクノロジーに四苦八苦しながら、おじいちゃんは15年以上の間ずっと絵を描き続けた。マイクロソフトのペイントは、ハルおじいちゃんの人生になくてはならないものになっている。
現在ハルおじいちゃんの絵は、オハイオ州のシニアセンターにある絵画展示場に飾られている。「私の作品に対するみんなのリアクションに興味がある。それがネガティブな意見であっても…」とおじいちゃんは語った。
80歳をすぎてからデジタルアートを始め、目の病気と闘いながら、ひとつの芸術を生み出したハルおじいちゃん。彼いわく、大切なのは「我慢強くやること」。
スクリーンショット:「vimeo.com/70748579」
ラスコさんのウェブサイト:「hallasko.com」
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