29日(日本時間30日)、米ニュージャージー州南部に上陸した巨大ハリケーン「サンディ」。稀に見る大型ハリケーンということで、米国のソーシャルネットワークはユーザーたちが撮影したハリケーンの被害写真で溢れかえっています。 『ニューヨーク・タイムズ』紙によると、1秒間に約10枚のペースで、ハリケーンの写真が「Instagram(インスタグラム)」にアップロードされているとか。
ハリケーン「サンディ」の偽写真
そんな中、やはりと言うべきか、TwitterやFacebookではフォトショップなどをつかったサンディの合成写真が出回っている様子。とにかく釣られまくっているユーザーがたくさんいるそうです。そこで、複数のメディアが「本物ではない」と確認した偽写真をいくつか紹介します。
1.沈没寸前の自由の女神
実は、映画『デイ・アフター・トゥモロー』の画像を合成したもの。作成元は不明。
こんなのに騙される奴いるのか?と思いきや、2000件以上のリツイートが。わざとだと思いますが…。以下は、「アノニマス」のツイッターアカウントがツイートしたもの。
2.ニュージャージーの道路にサメが出現
洪水の度に出回るサメのコラージュ。今のところ、サメが道路を泳いでいたという報告はありません。
3.マクドナルドが浸水
バージニアビーチの洪水でマクドナルド店舗が浸水!?
これもただの嘘っぱち。実は、2009年に作成された「Flooded McDonald’s」というアート映像。
4.名もなき兵士の墓
巨大ハリケーンのなか、戦友の墓を参る陸軍の兵士たち。
TwitterやFacebookで広くシェアされた、なんとも感動的な写真ですが、実はこれ9月に撮影されたもの。陸軍「Old Guard」の公式アカウントがそう言っています。

@washingtonpost: サポート感謝いたしますが、その写真は9月に撮影されたものです
どうやら米大手メディアの『ワシントン・ポスト』紙までもが釣られてしまったそうです(リンクは早速削除された)。実際に墓参りにはいったようですが、嵐ではなかったとのこと。
▼本日撮影された墓参りの様子
Images courtesy of U.S. Army
5.マンハッタン上空の巨大雲
この写真、本物と言えば本物なのですが、実際は1年前に撮影されたもの。2011年4月に、『ウォールストリートジャーナル』紙に掲載された写真です。
6.ニューヨーク港にかかる不気味な雲
これも偽物。2004年に撮影された写真をフォトショップで細工した合成写真です。
サンディの影響で、ニューヨーク証券取引所が取引を停止したほか、マンハッタンなどの地区に住む住民約40万人に避難命令が出るなど、深刻な事態となりました。各地で被害報告も相次いでいます。ロイター通信によると、経済損失は200億ドル(約1兆6000億円)にも達する見込みだそうです。
被害が最小限にとどまることを祈りましょう。
ソース:「istwitterwrong.tumblr.com」
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