ソーシャルネットワーク「LinkedIn(リンクトイン)」で、イスラム武装勢力一派のリーダーらしきプロフィールが発見され話題となっている。
LinkedInは、全世界で3億人の利用者がいるビジネス専用のSNS。ユーザーは仕事専用のプロフィールを作成して、ビジネスネットワークを広げることができる。
今回話題となったプロフィールの名前は「エフサヌッラー・エーサン(Ehsanullah Ehsan)」。イスラム武装勢力「パキスタンのタリバン運動(TTP)」の元報道官で、現在はTTP分派の「ジャマトゥル・アハラール」で最高幹部の一人を務める人物だ。ノーベル平和賞受賞者のマララ・ユスフザイさんを2012年にパキスタンで銃撃した事件の主犯格として、パキスタン政府から100万ドルの懸賞金がかけられている。
エーサンのLinkedInプロフィールには、「2010年1月から現在まで組織の報道官」とあり、現在の役職は「self-employed/ 自営」。さらに仕事のスキル欄には「ジハードとジャーナリズム」と記載されていた。同プロフィールのネットワークは69件の「つながり」を持っていたという。
スクリーンショット via The Telegraph
ウィキペディアによると、「ジハード」とは:
「努力」「奮闘」の意味であり、ムスリムの主要な義務である五行に次いで「第六番目の行」
-(Wikipediaより)
日本では、非ムスリムとの戦争を意味する「聖戦」と訳される場合が多い。英テレグラフ紙がこの件に関してLinkedinに問い合わせたところ、運営はエーサンのプロフィールを停止にしたそうだ。
Linkedinのスポークスマンによると、同社のセキュリティチームは「アカウントのIPアドレス」や「タリバン勧誘のメッセージが少ない」といった理由から、断言は出来ないものの、エーサンのプロフィールが他人によって作成されたフェイクアカウントではないかとみている:
「アカウントが他人だと断言は出来ない。しかし我々のセキュリティーチームは当該のアカウントがフェイクであると強い確信を持っており、同アカウントを規制するのに十分な理由だと言える」
Image via YouTube
参考記事:「The Telegraph」
Speak Your Mind