こちらは、米ワシントン州シアトルに暮らす8歳のガビ・マン(Gabi Mann)ちゃん。4歳の頃から近所のカラスたちに餌を与え続けてきたらしいのだが、いつからか鳥たちは彼女にプレゼントを運んでくるようになったそうだ。
小石やネジにはじまり、ボタンやクリップ、イヤリングなどプレゼントはさまざま。どれも金銭的な価値があるものではないが、ガビちゃんにとっては財宝よりも大切な宝物だという。
ガビちゃんがカラスに餌を与え始めたきっかけは、まったくの偶然だった。幼い頃の彼女は食べ物をよく落としてしまう癖があったらしく、外でスナックなどをこぼしては、近所のカラスがそれを拾いにやってくるということが度々あったという。
ガビちゃんは学校に通う年齢になると、通学路の途中でカラスにお弁当を分けて食べさせるようになった。餌を定期的にもらえると学習したカラスたちは、午後のバス停で列を作ってガビちゃんの帰りを待ったりしていたそうだ。
その後6歳になったガビちゃんは、道端ではなく、家に餌場を作ってカラスたちをもてなすようになったという。毎朝ピーナッツやドッグフードを裏庭に用意して、鳥たちが自由に食べられるようにセッティング。カラスがお土産をくちばしに挟んで持ってくるようになったのはその頃からだ。
カラスたちが食事をした後の餌皿からは、小さくてキラキラしたものが日常的に見つかるようになった。ガビちゃんは、カラスたちからの贈り物に日付を書いたラベルを張りって整理し、大切に保管しているという。
カラスたちは恩返しのつもりで物を持ってくるようになったのだろうか。だとすると、カラスはやはり賢い生き物だ。
参考記事:「BBC」
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