カナダのプリンスエドワード島で、多くのエビたちの命が救われた。
プリンスエドワードアイランドはカナダ東海岸の州で、ロブスター漁が盛んな島。L・M・モンゴメリの名作小説『赤毛のアン』の舞台となった場所があることでも有名だ。
そんなプリンスエドワード島で7月、現地の仏教僧たちが大量のロブスターを市場から購入して海に放すという、ちょっと風変りながらも心温まるニュースが飛び出した。
Jessica Doria-Brown/CBC
現地メディアによると、購入されたロブスターは合計で270kg以上だったという。「彼らのために檻のない場所を見つけられることを願う」、お坊さんたちは漁船を手配してウッドアイランド沖に乗り出し、約20分にわたる祈りを捧げてから、ロブスターたちを大海へと放した。
Jessica Doria-Brown/CBC
Jessica Doria-Brown/CBC
「皆の食生活は尊重しています。なので私たちは他人をベジタリアンや菜食主義者に変えようとしているわけではありません」
「私たちの目的は、他人や他の生き物に対する慈悲の心を育てることです。ロブスターでなくても、ミミズやハエ、どんな動物でも構いません。道で小さな生き物を轢き殺さないように、ゆっくり運転を心がけるのも一つです」
お坊さんによると、地元の漁師も今回のプロジェクトに協力的だったようで、ロブスターの解放場所として、他の漁師たちに見つかりにくいスポットをわざわざ探し出してくれたという。
参考記事:「CBC News」
igwvcp