アメリカでもスポーツ体罰が問題に、名門大学バスケ部のコーチが解雇

体罰

最近日本では体罰問題がよく取り上げられているが、先日アメリカでも名門大学での“行き過ぎたスポーツ指導”が明るみになり、非難の声が上がっている。

問題となっているのは、2日にスポーツチャンネル「ESPN」が放送したラトガース大学男子バスケットボール部での体罰の映像。そこには、コーチのマイク・ライスが、選手たちに罵声を浴びせたり、掴みかかったり、ボールを頭に投げつけたりする様子が収められている。

放送後すぐに各方面で怒りが爆発。NBAスターのレブロン・ジェームズやニュージャージー州知事などが次々と非難の声を上げ、話はまたたく間に広まった。これを受け、ラトガース大学は放送から24時間以内にライスコーチを解雇している。

非常に迅速な対応のように思えるが、大学側が最初に事態を把握したのは昨年の11月のこと。その時はコーチに5万ドルの罰金と3試合の出場停止処分を課しただけで、公にすることもしなかった。この大学の生半可な処分にも批判が高まり、大学のアスレチック・ディレクター(体育部責任者)も解雇されることとなった。

放送の翌日、ライスコーチはメディアのインタビューに答え、「言い訳すらできない。私が間違っていた。たくさんの人をがっかりさせてしまった」と語った。

ただラトガース大の選手たちからはコーチを擁護する声も上がっている。「体罰的な行為はコーチのただの一面でしかない。彼は選手のことを第一に考えるコーチだった」とする意見や、「もしみんなが他の練習風景をみるチャンスがあったなら、コーチに対してそれほど厳しい判断を下さなかったと思う」などという意見もあった。一人の選手は、「次のコーチも、ライスさんのように毎日みんなを叱咤してくれるコーチだといい」と語った。

どこまでを体罰とするかは線引きが微妙なところ。受ける側がどう感じているかが重要なポイントともいえるが、指導に暴力を用いるのはやはり間違っている。

ソース:「usatoday.com

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  1. […] 年の2013年には、アメリカの名門大学のバスケ部監督の体罰が明るみとなり解雇されている[参考]。しかもこの事件では、監督が成績優秀かつ指導された学生の擁護があり、半年以上非公 […]

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