遺伝子操作で良識ある子供を作る:オックスフォード教授「デザイナーベビーは道徳的に正しい」

デザイナーベビーは正しいことか?
photo by DNA Art Online

もし生まれてくる我が子が「良い子に育つ保障」を得られるのであれば、遺伝子操作を受けますか?

「倫理的に優れた子供を育むという観点から、いわゆる“デザイナーベビー”を作ることは、道徳上の義務として考えることができる

そう考えるのは、英オックスフォード大学で実践倫理学を研究するジュリアン・サバレスキュ(Julian Savulescu)教授。遺伝的な精神疾患の可能性をスクリーニングすることで、生まれてくる子供が「良識ある人間」や「他人や自分を傷つける可能性が少ない人間」に育つ可能性が高くなり、社会がより良くなるというのが彼の主張だ。

教授は、子供の性格欠陥をスクリーンアウトする選択肢を両親に与えるべきだとしている。

サバレスキュ教授によると、遺伝子が人間のパーソナリティに与える影響は非常に大きく、特に胚のある遺伝マーカーが将来の性格形成を大きく左右するのだという。胚内の疾患に直接関与する遺伝子をスクリーンアウトすることで、子供の育ち方に影響を及ぼすことが可能になるとしている。教授は、“ラショナルデザイン(合理的な設計)”が、最終的に「より知的で、暴力の少ない未来社会」へとつながるカギになると信じているようだ。

子供が最高の人生を送れるよう保障しようとする行為は、責任ある子育ての一環ではないか?

「実際に、アルコール中毒症や暴力気質、精神病質(サイコパス)といった遺伝的な性格欠陥の可能性をスクリーニングできるのであれば、人々にはより倫理的に優れた子供を選択する“道徳上の義務”があるのではないか」と教授は指摘する。

遺伝性疾患、 ダウン症候群、乳癌などを対象にした着床前診断による遺伝性疾患スクリーニングはすでに広く受け入れられている。“ラショナルデザイン”は、その延長線に過ぎない。

このシステムは、参加自由で両親に選択権があるため、悪名高いナチス・ドイツの「優生学」人種政策とは一線を画すものだとしている。

どんな正当な理由があろうとも、パーソナリティを遺伝子で選別するような行為はあってはならない事だろうか?それとも、人類進化の過程として許容すべきだろうか?

ソース:「www.telegraph.co.uk

 

Comments

  1. 絶対反対 says:

    これはアウトでしょ!金持ちだけが選ばれるようなシステムは!
    こんなの認めたら、発展途上国と先進国の差が広がるばかりでは!?

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