【これだけは真似するな!】警察ヘリにレーザーを当てた19歳少年に懲役2年6ヶ月 – アメリカ

レーザーby vissago via Flickr

くだらないイタズラ心が人生を狂わす大事になる。米カリフォルニア州の19歳の少年が、航空機にレーザーを照射した罪で懲役2年6ヶ月の実刑判決を言い渡された。

自業自得の極み?

報道によると、少年は2012年3月、バーバンク市のボブ・ホープ空港付近で地上からプライベートジェット機に緑色のレーザーを照射。その直後に光源の調査に出動した警察のヘリコプターに対してもレーザーをあて、後日逮捕・起訴された。

犯行に使われたのは、市販されている普通のレーザーポインター。発射される光線はごく小さいものだが、遠方になるにつれてレーザーの直径は広がり、直接目に当たると一時的に視界を奪われることがある。特に離着陸中のパイロットにとっては危険極まりない。

レーザーを向けられたジェット機のパイロットは、被害に遭ってから数時間ほど目に異常を感じていたという。警察ヘリのパイロットは保護用のサングラスを着用していたため影響はなかった。

この少年は運が悪いというべきか…。航空機に高輝度照明を当てる行為は、2012年2月から連邦犯罪として指定されたばかりだ。少年の弁護側は、「レーザー光線を航空機にあてる行為は、それほど危険ではなかった」と主張したが全く聞き入れてもらえず。イタズラのつもりだったのだろうが、少年は連邦刑務所でしばらく暮らす羽目になった。

連邦刑務所に2年半は厳しすぎ?

米連邦航空局によると、航空機にレーザーが照射される事件が増加傾向にあるらしく、2012年には約3500件が報告されているという。今回の厳しい判決は、他への見せしめの意味合いが強いのだろう。地裁判事は判決言い渡しの後、「レーザー光線を航空機にあてる行為を笑いごとだと考えている人たちへの警告となるだろう」と語った。同様の事件で起訴されたのは今回で2人目となる。

恐らく少年には飛行機を打ち落としてやろうというような悪意はなく、レーザーがパイロットに与えるリスクの認識もまるでなかっただろう。犯罪を犯しているという気持ちすらなかったはず。純粋なバカさが招いた自業自得の極みだ。

もちろん罪を償う必要はある。大惨事を引き起こす可能性だってあったのだから。ただ、深刻な被害が出ていない犯罪で、前科なしの19歳に対して連邦刑務所に懲役2年半というのは少し厳しすぎる気もする。なんにせよ、今回の判決が同じような事件への抑止力になることは間違いない。

ソース:「www.bbc.co.uk

※)写真は事件と無関係です。

Comments

  1. かわいそうだろ
    10代のヤンチャじゃないか

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