Facebookは、非常に便利で楽しい。だが、のめりこみ過ぎると副作用を引き起こしてしまう。その1つが、生産性の低下だ。今やスマートフォンがあれば、いつでもどこでもFacebookにアクセスできる状況にある。ヘビーなユーザーになると、1時間に1回の頻度でアクセスしてしまい、勉強や仕事に身が入らなくなってしまう。実生活の活動以上にFacebookのアップデートが気になってしょうがない、いわゆる「Facebook依存症」だ。海外には、こういったユーザーがたくさんいる。
最近のリサーチによると、Facebookのやりすぎは、集中力や生産性を低下させるだけではないことが判明した。どうやら、健康面や精神面を脅かす可能性もあるようだ。その原因は、Facebookで眼にする自分自身の写真にあるようだ・・・。
Facebookが原因で自信喪失
今回、Facebookの副作用に関するリサーチを行ったのは、アメリカにある摂食障害の相談施設『Center for Eating Disorders』。16歳から40歳までのFacebookユーザー600人を対象に、アンケート調査を実施した。
それによると、51%のユーザーが、「Facebookで自分自身の写真を見て以来、自分の体型に自信がなくなった」と答えている。同じく51%が、「Facebookで友達のアップデートや写真をみると、自分自身の生活の充実感と比較してしまう」と答えた。
その他にも:
・ 32%が、自分の写真と友達の写真を比べて、悲しい気持ちになる
・ 44%が、自分の写真をみると、他の友達のような体型になりたいと感じる
やはり、活字や画像で友達の充実した私生活を垣間見ると、どうしても自分のものと比べてしまうのかもしれない。気持ちに余裕がないときなどは、「楽しくないのは私だけ?」といった風に考えてしまい、自信喪失や自己嫌悪の引き金となる可能性もあるようだ。
カメラを過剰に意識
また、Facebookを使い始めてから、以前よりもカメラを意識するようになったという意見も:
・ 44%が、 パーティーや行事などで、常にカメラを意識している。その理由は、後で友達によってFacebookに投稿される可能性があるから
・ 43%が、ベストな状態じゃない限り、カメラを向けられたくないと思っている
以前は、ここまで写真写りを気にすることはなかった。納得のいかない写真があっても、人目に付く範囲が限られていたからだ。今は違う。友達がFacebookに写真を投稿することで、見られたくない写真が瞬時に多くの人の目にさらされてしまう。
精神面からくる食生活の乱れ
こういった精神的圧迫感が、過食症や拒食症などを引き起こすケースも:
・ 31%がダイエットのために、偏った食生活を送っている
・ 17%が過食症気味
・ 12%が過食症・拒食症などの摂食障害に陥っている 、もしくは陥っていた
「自分の体に満足している」と答えた人は、わずか25%しかいなかった。
アンケートに参加した人の約8割が、1日に最低1回はFacebookにアクセスすると答えた。ネガティブな要因があると分かっていても、アクセスせずにはいられないようだ。リサーチの担当者は、「オンラインでの“見た目”を気にしすぎるあまり、実生活の充実感さえも失われる傾向にある」と指摘する。
ソーシャルネットワークの普及に伴い、自分の写真が公共の場にさらされる機会が増えた。特に、「実名制」を採用しているFacebookでは、友達が「写真タグ機能」を使って、個人を特定できる写真を簡単にシェアできてしまう。
「知らないうちに自分の写真が一般公開されていた」などということもしばしば。その中には、あまり人に見られたくない写真もあるはずだ。
泥酔して羽目を外しすぎた飲み会での写真を、タグ付けして一般公開される前に、適切なプライベート設定を行うのが得策かもしれない(Facebookの「写真タグのかわし方」はここを参考に)。
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ソース:
http://eatingdisorder.org/assets/images/uploads/pdfs/22-publicsurvey.pdf
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