Facebookユーザーのプライバシー意識調査: 7.7%が「プライバシー設定を行ったことがない」

米『Consumer Reports』誌が、Facebookユーザーのプライバシー意識に関するアンケート調査報告書を発表した。そのアンケートで、米国ユーザーの7.69%が、「Facebookのプライバシー設定を行ったことがない」、もしくは「設定について知らなかった」と答えている。

7.69%といえば一見少ないように思えるが、これを実際の人数に置き換えて考えると、1300万人のユーザーがFacebookのプライバシーに関してまったく気にしていない、もしくは理解していないということになる(※米国のFacebookユーザー数は約1億6900万人: 2012年3月時点)。また、28%のユーザーが、ほぼすべての投稿を「友達」以上の公開範囲で共有していると回答した。

今回アンケートの対象となったのは、Facebookを利用する米国内の1340世帯。実際の報告書は、アンケートデータを基に国全体の数字を推定したものとなっている。

プライベートな情報を共有するユーザーも

「ウォール投稿」や「プロフィールの変更」、「いいね!」、「Facebookアプリ」など、何気ない普段のFacebook活動から、ユーザーの私生活やプライバシーが浮き彫りになってしまう場合もある。報告書によると、次のような繊細な情報を共有するユーザーも少なからずいるようだ:

  • 約4.55%(770万人)が、自身の宗教・宗派に関するファンページを「いいね!」している
  • 約2.84%(480万人)が、旅行の日程や外出する時間帯などを書き込んだことがある
  • 約2.78%(470万人)が、自身の健康状態や治療に関するファンページを「いいね!」している
  • 約2.72%(460万人)が、自身の性生活に関する書き込みを行ったことがある
  • 約1.36%(230万人)が、自身の性的指向に関するファンページを「いいね!」している

Consumer Reportsは、上記のような投稿は、プライバシー漏洩などにつながる可能性があるため注意が必要だと指摘する。

また、Facebook上でのトラブルも増加傾向にあるようだ。11%のユーザーが、「アカウントが乗っ取られた」、「誹謗・中傷を受けた」など、何らかのトラブルを去年1年間で経験したと答えた。前回の調査から3割増加している。

一方で、以前と比べて、ユーザーのプライバシー意識が高まっているというアンケート結果も出ている。25%のユーザーが、「個人特定を避けるため、プロフィールの情報を偽っている」と回答した。2年前の調査から、10%増加している。

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後々後悔しないためには、それなりのプライバシー設定が必要だ。投稿を行ったり、「いいね!」ボタンをクリックしたりする際も、一度よく考えを巡らせてから。

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ソース:「consumerreports.org

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