ハッカー・グループの「アノニマス(Anonymous)」が、フィンランド政府に対し宣戦布告した模様。フィンランド政府が、ファイル共有サイト「Pirate Bay」へのアクセスを遮断したことが原因だといわれている。
事の発端は、去年「国際レコード・ビデオ製作者連盟(IFPI)」が、Pirate Bayの著作権侵害行為をフィンランド政府に訴えたことに始まる。それを受け、フィンランド高等裁判所は1月9日、フィンランドの大手ISP「Elisa」に対して、Pirate Bayへのアクセスをブロックするように命じた。この政府による規制が、「オンライン・フリーダム」を掲げるアノニマスの逆鱗に触れた。
まず、アノニマスのメンバーと思われるハンドル名「@anonymouSabu」が、Twitterでフィンランド政府に対し宣戦布告。
“To the Finnish government: Stop censorship or deal with the consequences.”
「フィンランド政府へ: 検閲を取り下げろ。さもなければ、そのつけを払うことになる」
というメッセージを残した。
時を同じくして、フィンランドのアノニマスメンバー「@anon_finland」が、フィンランド著作権保護センターのWebサイト「www.antipiracy.fi」にDDos攻撃を仕掛けたと発表。現在(1月10日)、同サイトはアクセス不能な状態だ。
これら一連の行動が、世界各地に散らばるアノニマスメンバーの関心を集めており、今後フィンランド政府に対するサイバー攻撃は、さらに激化していくと思われる。
一方で、政府からの命令を受けたISPのElisaは、Pirate Bayへのアクセス遮断は一時的なものだと主張する。アクセスの遮断については、高等裁判所の命令に従っただけで、Elisaの意向ではないという見解を述べた。
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