12日、スウェーデン観光当局の公式ツイッターアカウントが暴走、不謹慎なツイートを連発して話題になっている。
スウェーデンの公式観光プロモーション機関「Visit Sweden」は昨年の12月、Twitterを使った“あるユニークなキャンペーン”を開始した。そのキャンペーンとは、当局の公式ツイッターアカウント「@sweden」を、週替わりで一人の国民に預け、スウェーデン人の日常を自由にツイートしてもらうという、国を挙げてのブランド作りキャンペーンだ。
メディアからは、「世界で最も民主的なツイッターアカウント」などと称され、多少の問題はあったものの、評判は至って良かった。上々な滑り出しのようにみえた同キャンペーンだが、今週アカウントを任されたユーザーが“不謹慎なツイート”を連発したことで、少し雲行きが怪しくなってきた。
行き過ぎたジョーク?
問題の投稿を連発するのは、スウェーデン人のSonja Abrahamさん。プロフィールには、二児の母とある。
以下に、彼女が行った、国を代表するには特にふさわしくないツイートをいくつか取り挙げてみた(下の日本語は意訳):
Whats the fuzz with jews. You can’t even see if a person is a jew, unless you see their penises, and even if you do, you can’t be sure!?
— @sweden / Sonjaさん (@sweden) 6月 12, 2012
見た目だけじゃユダヤ人だってわからない。ペニスを見ると分かるけど、それでも確実じゃないよね!?
In nazi German they even had to sew stars on their sleeves. If they didn’t, they could never now who was a jew and who was not a jew.
— @sweden / Sonjaさん (@sweden) 6月 12, 2012
ナチス時代のドイツでは、星のマークを袖に縫い付けなくちゃいけなかったの。そうしないと、誰がユダヤ人で誰がそうじゃないのか分からないから。
Everybody keeps asking me about #euro2012. Im sorry but I find more pleasure smelling my own armpits. But I hope sweden wins! GO SWEDEN!
— @sweden / Sonjaさん (@sweden) 6月 11, 2012
みんなが「EURO2012についてどう思う」って聞いてくるけど、ごめんなさい。自分のワキの匂いでも嗅いでたほうが楽しめるわ。でも、スウェーデンが勝つといいね!GO SWEDEN!
PCでフォトショップした写真を見つけたんだけど。タイトルは、「お腹を空かせたゲイのエイズ患者」だよ
I can’t afford having homophobia. Maybe one or both of my kids are homosexuals. I mean, its possible. I wouldn’t be surprised.
— @sweden / Sonjaさん (@sweden) 6月 13, 2012
ホモフォビア(同性愛嫌悪)なんてとんでもない。私の子供たちもホモセクシャルかもしれないし。ありえなくはないでしょ。もしそうでも驚かないわ。
イチゴ…ミルクとおしっこに浸したもの。すごくおいしいよ…
※ ※ ※
政府公式のツイートとしては、いささか不謹慎すぎる。
このツイッターキャンペーンを開始するにあたり、「VisitSweden」の代表Thomas Brühl氏は、こんな風に語っている:
「スウェーデンという“ブランド”の所有者は、国民であり、それ以外の何者でもない。今回のキャンペーンで、各自が『それぞれのスウェーデン』を世界に示してくれればと思う」
いくら「世界で最も民主的なツイッターアカウント」とはいえ、今回ばかりは“個性的なスウェーデン”を少しさらけ出しすぎたかもしれない。皮肉なことに、Sonjaさんがアカウントを担当して以来、フォロアー数が大幅に急増している。
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