Googleストリートビューで閲覧可能な場所が一目でわかる世界地図

googleストリートビュー 世界地図

世界各地の街を人間目線でバーチャル旅行できるGoogleの「ストリートビュー」。2007年にスタートした同サービスは、距離にして約800万kmのストリートをすでにカバーしているという。

上の世界地図は、ストリートビューで閲覧可能な地域を表している。まだまだカバーしていない場所が多いとはいえ、これだけでも凄まじいデータ量だ。ここからこの地図をクローズアップしていくと、とても興味深いことがみえてくる。※)フルバージョンの地図はこちらから

ちなみに、日本国内はこんな感じ:

ストリートビュー 日本 日本ストリートビュー 日本 南

なぜなのか、四国地方がほとんどカバーされていない。太平洋側に比べて、日本海側のデータも少ないような気がする。

ストリートビューで見れる国・見れない国

この地図は、Googleの各国への進出状況とその影響力をよく表していると思う。また同時に、経済的、技術的に豊かな国とそうでない国を分けた地図のようでもある。日本や北米、西欧などいわゆる先進国は広範囲に渡りカバーされているのに対して、アフリカや中東などの国々は全く入っていない。まるで世界の格差マップのようだ。

ここで注目したいのが中国。今や世界2位の経済大国だが、ストリートビュー地図からはきれいに消えている。

ストリートビュー 中国

開発の進んでいない田舎地方だけならまだしも、北京や上海といった大都会にもストリートビューが一切入っていない。わずかに香港・マカオ地域がカバーされているだけだ。原因は、中国政府の厳しいネット規制。中国のストリートビューはかなり興味深いものになりそうだが、おそらく近いうちには実現しないだろう。

次に西ヨーロッパを見てみると、ドイツとオーストリアが消えているのがわかる。

ストリートビュー ドイツ

ドイツ国民は、プライバシー意識が非常に高いらしい。同国でのストリートビュー公開前から、約24万世帯がオプトアウトを表明するなど、政府と国民がそろってサービスに猛反発した。2011年4月には、Googleがドイツ国内でのストリートビュー拡大から完全撤退し、今はそれ以前に収集した画像のみが公開されている。

またオーストリアでは、プライバシー侵害への懸念から、Google撮影車の徘徊を禁止する法律まで作られたほどだ(現在は解除されている)。

今後もストリートビューでカバーされる地域は拡大していくだろうか?それとも、各国でプライバシーに対する意識が高まり、ドイツやオーストリアのようにオプトアウトしようとする国が増えていくだろうか?

参考記事:「www.washingtonpost.com

地図:「gmaps-samples.googlecode.com

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