2011年、スマートフォンやタブレットといったモバイル端末が世界的に普及し、それに伴いモバイル・アプリ市場は大幅な成長を遂げました。皆さんはどんなアプリを活用していますか?実用アプリ派?それともゲームアプリ派?今、世界ではどんなアプリが人気なのでしょうか。
そんな問いに答えるべく、調査会社Distimoが、7つの主要アプリマーケットを分析した「2011年度モバイルアプリ市場の詳細レポート」を公表しました。これが非常に分析の行き届いたレポートで、モバイルアプリ市場の動向をとても詳しく表しています。調査の対象となったアプリストアは、
・「Apple App Store for iPhone」 ・「Apple App Store for iPad」 ・「Amazon Appstore」 ・「BlackBerry App World」 ・「Google Android Market」 ・「Nokia Ovi Store」 ・「Windows Phone 7 Marketplace」
今回は、Distimoレポートの概要と、2011年のモバイルアプリランキングを紹介します。
まずは、アプリランキングから・・・
2011年人気モバイルアプリ: トップ10
- Angry Birds-アングリーバード 有料
- Skype
- Angry Birds Rio-アングリーバード・リオ 有料
- Google Maps
- iBooks 無料
- Angry Birds Seasons-アングリーバード・シーズン 有料
- Fruit Ninja-フルーツ忍者 有料
- Talking Tom Cat-おしゃべり猫のトム 無料
2011年に最もダウンロードされたモバイルアプリは、フィンランドのRovio Mobileが開発した「Angry Birds-アングリーバード」だ。非常にシンプルで単純なゲームなのだが、これが世界中で爆発的にヒットし、累計ダウンロード数が5億を突破。さらにAngry Birdsはシリーズ化され、2011年のモバイルアプリ・ランキングでは、トップ10に3つランクインしている。ランキングをみても分かるとおり、2011年はゲームアプリが非常に強かった。
2011年モバイルアプリ市場のトレンド
以下は、Distimoレポートの概要:
1.「in-app purchase(アプリ内課金)」と「freemiun(フリーミアム)」がアプリビジネスモデルの主流
「in-app purchase(アプリ内課金)」と「freemiun(フリーミアム)」が、最も効果的なマネタイズ・モデルとなった。
Freemium(フリーミアム)とは、基本的なサービスや製品を無料で提供し、さらに高度な機能や特別な機能について料金を課金する仕組みのビジネスモデル
iPhone App Storeでは、有料アプリ上位200の総売り上げの内、50%がフリーミアムによるものだという。Androidマーケットに関しては、その数字は65%に達した。
2.中国モバイルアプリ市場が急成長
Apple App Store for iPhoneの中国市場が、急激な成長をみせた。米中両国のApp Store for iPhoneでのダウンロード数を比較すると、1月には20%以下だった中国のシェアが、11月には30%にまで拡大。App Store for iPadでは、44%を占めた。
3.アプリの総数が、100万種類以上に
2011年、モバイルアプリ市場の規模は、前年と比べ約2倍に拡大した。現在、7大アプリストアが提供する合計アプリ数は、100万種類を上回る。中でも、Windows Phone 7 Marketplace の成長が目立ち、前年比で400%以上の規模拡大をみせた。
4.それでもやはりApple強し
数あるアプリストアの中でも、やはりAppleが圧倒的な強さをみせた。各アプリストアの有料アプリ上位200の売り上げをみてみると、App Store for iPhone では、Androidマーケットの4倍以上、さらにApp Store for iPadでも、Androidの2倍の売り上げを達成している。
ソースとレポートの詳細: Distimo Full Year 2011 publication
wow