「目が覚めたら中国人っぽいアクセントになっていた…」、レアな言語障害に苦しむ女性

外国語様アクセント症候群

ある日突然、理由もわからずに外国人のような喋り方になってしまった…」、世の中にはとても不思議な病気が存在する。イギリス人のサラ・コルウィルさんの身に実際に起こった出来事だ。

2010年、コルウィルさんは激しい偏頭痛に見舞われた翌朝、目を覚ましてすぐに自分の話し方が普通ではないことに気がついた。彼女のイギリス風英語のアクセントが完全に抜け落ち、代わりに中国人風のアクセントが身に付いていたのだ。

これは「外国語様アクセント症候群(Foreign Accent Syndrome)」と呼ばれる言語障害。1941年から現在までに、わずか61件しか報告されていないレアな病気で、脳卒中や脳損傷などが原因で発症する場合が多いとされているが、未だ完全には解明されていない。コルウィルさんの場合は、どうやら偏頭痛が引き金となったようだ。

▼ある朝、目を覚ますと外国人アクセントに…。 via BBC
外国語様アクセント症候群1

コルウィルさんは英BBCのドキュメンタリー番組で「とてもつらい経験でした」と語った。病気が発症して以来、生まれも育ちもイギリスの彼女は、どこに行っても外国人扱いされるようになったらしい。「どこから来たの?何年ここに住んでるの?」、周囲からはそんな質問が日常茶飯事だという。コルウィルさんは3年以上に渡り病気の治療法を探し求めてきたが、今のところ手応えはないようだ。

イギリスでは、他にも外国語様アクセント症候群のケースが報告されている。グロスターシャー州出身のケイ・ラッセルさん(52)は、数年間頭痛に悩まされた後、突然フランス人風のアクセントになってしまったという。

ソース:「BBC」「Foreign Accent Syndrome (Wikipedia)」

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