15日に米ニュージャージー州で開催された「2014年ミス・アメリカ」美人コンテストの決勝大会。最終審査の結果、各州の代表52名の中から、ミス・ニューヨークのニーナ・ダヴルリー（Nina Davuluri）さん（24）が栄冠を勝ち取った。 インド系アメリカ人でミス・アメリカに選ばれたのは、歴代でダヴルリーさんが初となる。
ダヴルリーさんは生まれも育ちもアメリカだ。にもかかわらず、この日のツイッター上では、コンテストの結果に対して、意味不明な怒りの声が殺到した。中には人種差別にしか取れないヘイトツイートもたくさんある。
まずは、ダヴルリーさんをアラブ人だと勘違いした馬鹿ユーザーたち：
アラブがミス・アメリカに優勝。典型だな
何で外国人がミス・アメリカになりやがるんだ？彼女はアラブだろ！ #idiots
ミス・アラブがミス・アメリカに優勝して、シアトル対サンフランシスコの試合（アメフト）が前半で5-0。人生ってなんだ？
「ここはアメリカだ！」を連呼するユーザーたち：
私は誓ってレイシストじゃない。だけどここはアメリカだ
アジア人かインド人、ジョークだろ。ここはアメリカだ。omg
ここはアメリカだ。インドじゃない
ミス・ニューヨークはインド人じゃないか。気を悪くしないでほしいんだけど、ここはアメリカです
エジプトが踊ってるのか？ここはアメリカだ。#MissAmerica
なぜか9/11（同時多発テロ）やテロ組織「アルカイダ」に関連付ける不思議なユーザーたち：
ミス・アメリカはテロリスト。どうでもいい
むしろミス・テロリスト。#MissAmerica
ミス・アメリカかミス・アルカイダどっち？
#MissAmerica うーん、何なんだ？！9/11を忘れたのか？
@ABC2020 9/11の犠牲者に対する侮辱だな。何と悲しいことか #missamerica
9/11は4日前だったというのに、彼女がミス・アメリカに選ばれるのか？
おめでとうアルカイダ。ミスアメリカはあなた達のお仲間です
そしてただのレイシストたち：
ミス・アメリカ？ミス・セブンイレブンだろ
※「セブンイレブンなどコンビニ店員はインド人が多い」というアメリカのステレオタイプ
ミス・アメリカは、PF Changs（中華料理屋）とセブンイレブンの提供でお送りしました
何てことだ。大統領とミス・アメリカの両方がアメリカ人じゃないなんて。悪いけど、ミス・カンザスさん、あなたこそが本当のアメリカンです
このうちの数人は、実名でこんな馬鹿なことをつぶやいていた。結果、まともな一般ユーザーたちから袋叩きに遭い炎上し、ほとんどが投稿やアカウントを削除して、すでに逃亡している。
もちろんこういったユーザーはアメリカでもほんの一握りだが、Twitterのバカ発見器ぶりは世界共通だ。
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