子供に「アドルフ・ヒトラー」と名付けた父親、面会権求める裁判にナチスの制服で登場

ナチスの制服

実子にナチス・ドイツにちなんだ名前を付け、親権を剥奪された父親が、息子との面会権を求める裁判にナチスの制服姿で現れ、再び波紋を呼んでいる。

この父親は、米ニュージャージー州在住のヒース・キャンベル(40)。実の子供らに、「アドルフ・ヒトラー」や「アーリアン・ネーション」といったナチス由来の名前を付け世間を騒がせた、生粋の白人至上主義者だ。

アドルフ・ヒトラーちゃん騒動

2008年12月、ニュージャージー州のスーパーマーケットが、キャンベル長男のバースデーケーキに「ハッピー・バースデイ、アドルフ・ヒトラー」というメッセージを入れることを拒んだことがきっかけで問題が発覚した。児童養護施設はその翌月に子どもたちを保護している。

その後、虐待やDVなどが報告されたため、裁判所は2010年にキャンベル夫妻の親権を認めない判決を下した。現在子供たちは養子となり、他の家族のもとで暮らしている。

さらに2011年、キャンベル夫妻の間に第四子ハインリヒちゃん(ナチス親衛隊SSのハインリヒ・ヒムラーにちなんで)が生まれたが、出産から16時間後に児童施設が保護。それ以来、父親はその子に一度も会っていないという。そして今回、ハインリヒちゃんとの面会権を求める訴えをおこした。

6月3日、問題の父親はナチスの制服に身を包み、タバコをふかしながらさっそうと裁判所に登場。首もとには、悪名高き「ハーケンクロイツ」のタトゥーがでかでかと入っている。

▼ナチス将校さながらの風貌で登場したヒース・キャンベルナチスの制服2

子供が保護されたそもそもの原因がナチスがらみだというのに、この姿で現れるとは、一体どんな考えがあるのか?父親はテレビ局の取材に対し、「もし彼らがまともな裁判官なら、まともな人間なら、外見ではなく中身をみてくれるだろう」とタバコをふかしながら語った。

私が良き父親だということを世間に証明させてほしい
-ヒース・キャンベル

子供への虐待に関しては、「虐待などしたことはない。ただ名前を付けただけだ」と主張。「私は子供たちを愛している、私は父親でありたいんだ、そうさせてくれ。そのように裁判官に告げるつもりだ」と裁判にかける意気込みを表した。

ナチスの制服1

家庭裁判所のポリシーにより、この裁判の判決は一般に公表されない。双方の弁護人も今のところコメントを控えている。

キャンベルは、第四子の後見人に関する審査で、6月中に再び裁判所を訪れる予定だという。「私は戦い続ける。どんな結果になろうとも構わない。子供たちを愛しているんだ」と語った。

ソース:「NBC Philadelphia

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