嘘は良くない。特に、正直に謝れば済むような簡単なことで、絶対に嘘をつくべきじゃない。他愛もない嘘のつもりでも、自分の手に負えない方向に広がってしまい、最終的には身を滅ぼすことだってある。
英ストーク=オン=トレント在住のクリストファー・キンバリーさん(24)は、恋人に怒られるのが嫌で些細な嘘をついたばかりに、周りの人間を厄介なトラブルに巻き込み、やがては自分の人生を狂わせる結末を招いてしまった。
「上司にカツアゲされた」と嘘
ある晩、職場の仲間たちと飲みに出かけていたキンバリーさん。その日はみんなに奢るなど大盤振る舞いをして、150ポンドを酒に使い込んでしまったという。
家に帰ると、恋人が「金はどうした!」と怒っている。パニックになったキンバリーさんは、咄嗟に「カツアゲされた」と嘘をついてその場を乗り切ろうとした。しかし何を思ったのか、「一緒に飲んでいた勤め先の上司に無理やりATMカードを奪われ、現金を盗まれた」という設定にしてしまったのだ。
心配した恋人と父親がすぐに警察に報告したのだが、後に引けなくなったキンバリーさんは、愚かにも警察にまで同じ嘘をつき通した。そこから事態は最悪の急展開を迎える。
嘘の報告をもとに、後日警察はキンバリーさんの上司を逮捕。上司は12時間留置所に拘束され、全く身に覚えのない尋問を受ける羽目になった。
しかし取り調べの結果、キンバリーさんが虚偽報告をしているのではという説が有力に。そこで警察が銀行の出金記録を調べたところ、キンバリーさんの報告とは食い違うことがわかり、保身のためのくだらない嘘がついに明るみとなった。
キンバリーさんは虚偽申告と司法妨害の罪で逮捕され、裁判所から6ヶ月の実刑判決を言い渡されたという。まさに嘘で身を滅ぼした完璧すぎる例だ。嘘には気を付けよう。
参考記事:「metro.co.uk」
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