イラン裁判所、カナダ永住のプログラマーに死刑判決

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イラン核開発をめぐる国際社会の緊張が高まる中、少し信じがたいニュースが飛び込んできた。国際人権団体Amnesty Internationalの報告によると、イラン最高裁は16日、カナダ永住者のプログラマーSaeed Malekpourさん(35)に対し、イスラムを冒涜した罪で、死刑判決を言い渡したようだ。

そもそも告訴の原因は、Malekpourさんが開発した「画像アップロード用ソフトウェア」が、アダルトサイトによって利用されたからだという。イランでは、ポルノを「不道徳で退廃的」だとして禁止しており、作成者だけでなく、配布者も厳しく罰せられる。

Malekpourさんは、アダルトコンテンツの流布が目的で同ソフトを開発したわけではなく、そのようなサイトがソフトを利用していたという認識もなかったと主張している。

不当な尋問と残忍な拷問

Malekpourさんは、イランの大学を卒業後、自動車メーカー勤務などを経て、2005年にWebデザイナーとしてカナダに移住した。2008年、家族に会うためイランに一時帰郷した際、イラン当局によって逮捕された。 以来、首都テヘランにあるEvin刑務所に収容され、本や新聞、外界との連絡がほとんど許されない独房監禁が続いたという。

「収容期間中、特に最初の1ヶ月間、尋問者たちから激しい拷問を受けた」とMalekpourさんは手紙の中で告白している。イラン当局による事情聴取は熾烈を極めるもので、尋問者たちは、目隠しと手錠をした状態のMalekpourさんに対し、警棒や鞭を使い集団で暴行を加えた。気絶すれば水を掛けられ、再び拷問が始まるというのが日常茶飯事だったようだ。

「言われたとおりに供述しないと家族を拷問する」などという脅しを受けながら、自白を強要されたという。

「自白を強要されたという事実を私が漏らさないよう、尋問者に脅されました。時に彼らは、私の妻を逮捕して私の目の前で拷問するといって脅迫してきたのです」

Malepourさんは、肉体的・精神的苦痛に耐えながら解放される日を待っていたが、2011年6月にイラン革命裁判所が最初に死刑判決を言い渡し、今回イラン最高裁判所がその判決を支持するという結果となった。

イランのネット規制

イランのインターネットや言論の自由に対する規制は、非常に厳しい。Amnesty Internationalによると、近年イラン国内で、ブロガーやジャーナリストたちの逮捕が相次いでいるという。

さらに昨年、イラン政府は「Halalインターネット(国家規模のイントラネット)」構想を発表し、さらなる検閲の強化を目指す姿勢を示した。

テクノロジーが我々の生活の奥深くにまで浸透し、どこからでも情報にアクセスできるこの時代の中、イラン市民がインターネットの自由、言論の自由を手にする日はいつになるのだろうか?

  • 高橋

    中東の北朝鮮。

    なんてこった。

    ジャスミンの風よ、もう一度

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