アノニマス、タイム誌「影響力のある100人」のネット投票で1位に

ハッカー集団「アノニマス」が、毎年恒例のタイム誌「世界で最も影響力のある100人(TIME 100)」のオンライン投票で、約40万票を獲得して1位に輝いた。2位のErik Martin(Redditのゼネラル・マネージャー)に10万票以上の大差をつける圧勝だ。

近年アノニマスは、各国政府機関や大企業などに対し、大規模なサイバー攻撃を繰り返し行ってきた。いろいろな意味で注目を集めてきた彼らが、「世界で最も影響力のある100人」に選ばれるのもうなずける。

ただ一部では、「不正な組織投票や操作があったのでは?」という意見もある。その根拠は、アノニマスの獲得票数の増え方が尋常ではなかったからだという。木曜日の時点で、4万票足らずだったアノニマスの獲得票数が、24時間後の金曜日には38万票にまで跳ね上がっていたらしい。1時間につき約1万5000票を獲得した計算になる。

タイム誌といえば・・・「田代」

「タイム誌」、「不正な組織投票」といえば、一昔前の「田代祭り」が思い出される。「田代祭り」とは、2001年に覚せい剤所持や風呂場除きで世間を騒がせた「田代まさし」が、2ちゃんねらーの活動のよってタイム誌の「パーソン・オブ・ザ・イヤー」投票で1位になった出来事だ(ウィキぺディア「田代祭り」参照)。

この時は、組織的な大量投票のほか、「田代砲」と呼ばれる多重投票ツールまで開発され、田代まさし(Masashi Tashiro)の獲得票数が、ありえないペースで伸びていった。あまりの大量アクセスに、タイム誌サーバーが一時ダウンする事態に陥っている。

最終的に、2位のオサマ・ビンラディンに2倍の差をつけて田代が圧勝したものの、タイム誌からは不正投票とみなされ、マーシーは「パーソン・オブ・ザ・イヤー」の候補から除外されてしまった。

今回の投票に、“田代”のような動きがあったのかどうかは定かではない。ネットでは、「アノニマスが選ばれて当然だ」という意見も多い。

正式な「世界で最も影響力のある100人」リストは、4月17日に発表される。

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