FIFAワールドカップアルゼンチン代表のスーパースター、リオネル・メッシに対して、少しアンフェアな非難がネット上で殺到している。
事の発端は、YouTubeに投稿された以下の映像。15日に行われたボスニア対アルゼンチン戦の直前に起きたハプニングだ。メッシはピッチ裏で握手を求めてきたエスコートの少年を、知ってか知らずか完全にスルーしてしまった。
握手してもらえなかった少年の表情が何とも言えない。ドラマチックなBGMとスローモーションがより一層悲しみを引き立てている。これだけをみれば、「メッシはなんて冷たい奴なんだ…」と怒りを覚える人も多いかもしれない。
動画のコメント欄には、「ロナウドならこんなことしない」「このチビ野郎」といったメッシ中傷の声が大量に寄せられ、わずか1,2日で再生回数が100万回を突破するほどの話題となった。
しかし上の動画ではとても大事な部分がカットされている。実際のところ、メッシは審判と握手を交わした後、子供にもちゃんと挨拶していたのだ。
握手を求めていた少年はすぐどこかに行ってしまったためチャンスを逃したが、列に並んでいた子供とはしっかりと握手をかわしている。最初からメッシに悪意があったとは思えない。
しかし1度火がついたネット上での批判はなかなか収まらない。そこで後日、メッシはこの件に関して「少年に気付かなかった」と釈明した。
「みんないろいろ言ってるみたいだけど、どうして僕が子供に挨拶するのを拒むというんだ?実際にピッチ入場を待ちながら、子供たちと会話して笑い合っていたんだよ。僕は子供を無視するような人間ではないのでとても心外だ。僕には子供がいるし甥たちもいる。だから子供たちに対してそんなひどいことは絶対にしない」
– メッシ
こういったミスリードを生む映像編集で人格を疑われるほど叩かれてしまうとは、ネット時代のスーパースターも大変だ。
Video:「YouTube」
Speak Your Mind