ソーシャルメディアのユーザーは、プロフィールの管理に対して敏感になりつつある。
米世論調査機関「Pew Internet & American Life Project」によると、以前と比べ米国のSNSユーザーの間で、「アカウントのプライバシーを強化」する動きが強まっているという。同社が実施した最新の調査では、58%が「アカウントの公開設定は“友達のみ”」と答えている。
以下に、調査結果をまとめてみた:
Privacy management on social media sites
(SNSにおけるプライバシー管理)
・調査対象: 米国に住む18歳以上の男女2277人
・調査方法: 英語、スペイン語による電話調査
・オブジェクティブ: アカウント管理状況の調査

screen shot courtesy of Pew Internet
概要
■63%が“友達”をリストから削除した経験がある(2009年の56%から上昇)
■アカウントのプライバシー設定は、58%が「友人のみに公開」、19%が「一部を一般公開」にしており、20%が「すべて一般公開」に設定している。
■44%が自分の投稿に寄せられたコメントを削除した経験がある(2009年の36%から上昇)
■37%が友人から付けられた「タグ」を削除した経験がある(2009年の30%から上昇)
■48%が「プライバシーの管理作業」に難しさを感じている
■11%が自分の行った投稿について後悔した経験がある

screen shot courtesy of Pew Internet.org
一方で、男性よりも女性の方が「プライバシーに敏感」だという結果も出ている。
男女別比較
■女性ユーザーの67%が公開範囲を「友人のみ」に限定している。男性は48%。

screen shot courtesy of Pew Internet
SNSの社会的影響力が高まり続けるなか、ユーザーはオンライン・プロフィールの大切さを認識し、適切な管理を始めたということだろう。
今回の調査結果から僅かながら見えてくるのは、より多くのユーザーがコンテンツに「鍵」を掛けることにより、インターネットにおいて「閉ざされた世界」、「手の届かない情報」が増えつつあるということだ。
ソース: Privacy management on social media sites by Pew Internet
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