3月から適応された新プライバシーポリシーを巡り、Googleは各メディアやユーザーから激しい批判を受けている。一方で、調査会社comScoreが発表した「2月検索エンジンランキング」によると、検索エンジンとしては、Googleは依然としてダントツのシェアを誇っているようだ。
ちょうどGoogleに対する懸念の声が絶頂に達した2月、世論とは裏腹に、Googleの検索シェアは、全体の66.4%を占めた。1月に比べると、0.2%上昇している。
それに続くのが、マイクロソフトの検索エンジン「Bing」で、15.3%のシェアを獲得。1月から0.1%上昇した。Yahoo検索のシェアは、1月から少し下落して、13.8%となった。
ユーザーの意識調査
Googleの新プライバシーポリシーに関して、ユーザーはどのように感じているのか?
先月、リサーチ会社Pew Internetが、2200人のユーザーを対象に、「検索エンジンに関するアンケート調査」を実施した。
その調査結果によると・・・
■ 検索エンジンのユーザー情報収集について:
・65%が、収集された情報により、検索結果が左右されることに反対。
その理由は、「情報の幅が狭まるから」など。
・29%が、ウェブ履歴や個人情報が、検索結果を左右することに賛成。
理由は、「より自分に合った情報が得られるから」など。
■ ターゲット広告について:
・68%が、「ターゲット広告に懸念を感じている」
・28%が、「ターゲット広告を有益だと感じている」
■ 検索エンジンに満足しているか?:
・91%が、「大抵の場合、必要な情報を検索エンジンから見つけることができる」
・73%が、「検索エンジン上の情報を信頼している」
・55%が、「昔と比べ、検索エンジンの機能が上がっていると感じる」
■ 検索エンジンで、生活は向上する?:
・86%が、「検索エンジンが、新しい発見や知識を深めるのに役に立ったと感じている」
・41%が、「適切な情報の分別が困難だと感じている」
・38%が、「検索結果の情報量が多すぎると感じている」
今回の結果を見てみると、ユーザーたちは、プライバシーの侵害やユーザー情報の収集に対して不安は感じているものの、検索エンジンのサービス自体には満足しているようだ。世間では、Googleの新ポリシーに対する否定的な意見が強いが、検索ビジネスそのものには何の悪影響もでていない。
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