NASAの宇宙船マーズ・サイエンス・ラボラトリーが火星に着陸してから、今年の8月でちょうど2年になる。その間、無人探査ローバーのキュリオシティ(Curiosity)は宇宙開発進歩のため、未開の赤い惑星を毎日走り続けてきた。特殊な環境下での長期にわたる重労働は最先端マシンでも相当きついらしく、すでに車輪はボコボコで、ボディーは土まみれだ。
以下は、そんなキュリオシティの消耗具合がよくわかるビフォー/アフター写真。ジェット推進研究所(JPL)のウェブサイトに公開されているもので、すべて探査機に搭載されているMastcam(マストカメラ)もしくはMAHLI(火星拡大鏡撮像装置)から撮影された。写真の日付は「火星太陽日(SOL)」でラベルしてある(1 SOL = 約24時間39分35秒)。
※キュリオシティ火星着陸は2012年8月6日
1.
・ビフォー/SOL 3日目(2012年8月9日)
・アフター/SOL 689日目(2014年7月15日)
火星探査における大きな問題の一つが車輪へのダメージ。はじめはツルツルだった表面が、今では傷やへこみだらけ。アフター写真の下の方では穴が開いているのも確認できる。
2.
・ビフォー/SOL 60(2012年10月6日)
・アフター/SOL 711(2014年8月6日)
3.
・ビフォー/SOL 34(2012年9月10日)
・アフター/SOL 591(2014年4月5日)
キュリオシティには1セントコインが埋め込まれている。
4.
・ビフォー/SOL 32(2012年9月8日)
・アフター/SOL 674(2014年6月29日)
5.
・ビフォー/SOL 36(2012年9月12日)
・アフター/SOL 660(2014年6月15日)
ずっと野ざらしなので土汚れがたまる。
6.
・ビフォー/SOL 30(2012年9月5日)
・アフター/SOL 718(2014年8月13日)
ボディーを洗いたくても、最寄りの洗車場まで少なくとも6000万kmほどある。
※ ※ ※
火星探査機キュリオシティの主なミッションは地質調査や風景撮影など。かつて火星の表面に水が流れていたことや、微生物が生息していたかもしれない環境だったことを発見した。
画像ソース:「NASA/JPL」
参考記事:「theverge.com」
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