米テキサス州の団体「Defense Distributed」が4日、ほぼ100%のパーツを「3Dプリンター」で作った銃の実弾射撃テストを行った。BBCニュースが報じている。
Defense Distributedが開発した3Dプリンター銃「Liberator(リベレーター)」は、撃針(ファイアリング・ピン)を除くすべての部品がプラスチックでできている(アメリカの銃器法に準拠するため、金属探知器で銃が検知されるように175gの鋼鉄も埋め込まれている)。Forbesの記事によると、さまざまなタイプの弾丸が使えるとしており、 今回のテストでは「.380ACP弾」の発射に成功した。
BBCによると、Defense Distributedがリベレーターの作成に使用したのは、米Stratasys社製の「Dimension SST」という3Dプリンター。オークションサイト「eBay」から8000ドルで落札したものらしい。同団体は、リベレーターの設計図をネット上で公開する予定だとしている。
▼3Dプリンター「Dimension SST」
これから3Dプリンターがどんどん安価に、ユーザーフレンドリーになっていけば、子供でも自宅で手軽に拳銃を作れるような世の中が訪れる。これが、「ものづくりの未来」といわれる3Dプリント技術の最悪の使い方だろうか…。
※更新 – 5月10日:
Huffington Postによると、米政府はDefense Distributedに対して、3Dプリンター銃設計図のダウンロードリンクを削除するよう命令した様子。現在リンクは削除されているが、すでに10万回以上ダウンロードされた後だという。
ソース:「bbc.co.uk」
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