Safariでアダルトサイトを見た男性がアップルを提訴、「ポルノ依存症で人生がめちゃくちゃになった」

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ポルノにはまりすぎて夫婦関係がダメになったのは、すべてアップルのせいらしい…。

あるアメリカ人男性が米アップルに対して起こした訴訟が、あまりにも理不尽すぎると海外のネット上で話題になっている。提訴の理由は、「Appleがポルノを閲覧できる製品を製造・販売しているから」だ。

意味不明の訴えを起こしたのは、テネシー州在住のクリス・セヴィールさん。法律専門サイト「Above the Law」によると、セヴィールさんは今年6月に、50ページにわたる申立書をナッシュビル地方裁判所に提出したとされる。

申立書の冒頭はこんな感じだ(妙訳):

原告はAppleを愛している。創立以来、常にAppleは家庭向けの企業であり続け、アメリカの価値を促進すると同時に、子供たちの幸福に深い関心をよせる組織であり続けた。
いち民間企業であるAppleが、オンラインのポルノグラフィを過度に支援する必要性は存在しない。露骨な性的コンテンツは、依存症、性的搾取を目的とした人身売買、売春、そのほか生活を破壊する数々の問題を引き起こすものである。
原告はすべてのApple社製品に対し、性的コンテンツのフィルタリングを事前設定とした“セーフモード”機能の導入を要求する。製品購入者が18歳以上の場合、購入者はしかるべき手続きを踏んで、わいせつなコンテンツへのフィルタリングを解除するためのパスワードをAppleから取得するものとする。購入者が18歳未満の場合、Appleはパスワードを提供してはならない。

要するに、ポルノ(インターネット?)がみれる製品を売ったアップルに対して、損害賠償と差し止め救済を求めるクレームだ。さらにセヴィールさんは、すべてのApple社製品にデフォルトでポルノフィルターを付けることを要求した。「裁判が始まる前にAppleが“セーフモード”を導入した場合、原告は本訴訟を取り下げる」としている。

アップルのせいで夫婦関係が破綻

申立書はここからさらに不可解さを増していく。

書面によると、セヴィールさんはAppleのブラウザ「Safari」にURLをタイプミスしたことがきっかけで、「男性としての生物学的感受性を刺激する性的イメージ」を閲覧する羽目になり、その結果ポルノ依存症に陥ったのだという。この依存症が、中年妻と若いポルノ女優との間に“不正競争”を作り出し、最終的に結婚生活の破綻を招くことなったと主張している:

Apple社製品を使用した結果、原告の夫婦生活は完全に調和を失った。原告は、すでに21歳ではなくなった妻よりも、ポルノ動画に登場する若くて美しい女優たちを欲するようになった。
結婚生活の破綻は、原告に入院が必要なほどの精神的苦痛を引き起こした。Apple社製品からアクセスしたコンテンツが原因で、原告はインターネットのポルノグラフィと現実の性行為との区別ができない症状に苦しんでいる。Appleはオンラインポルノの危険性についの警告を完全に怠った。

自制心や自己責任という言葉は、一体どこにいってしまったのか。

クレームはさらに続く:

1950年代、インターネットが普及する以前、教育機関には祈りの言葉があった。男性たちが学業で挫折することもなく、夜な夜なテレビを埋め尽くすバイアグラのコマーシャルも必要なかった。ホモセクシャルも著しく少なく、性的搾取を目的とした人身売買も事実上存在しなかった。売春も今ほど盛んではなく、児童ポルノなど聞いたこともなかった。どうして変わってしまったのか。インターネットやApple製品などのデバイスから容易にアクセス可能なポルノグラフィが、この複雑な問題の寄与因子の一つとなっている。

メーカーに対して、ペアレンタルコントロールの強化や事前設定を促すことは何も間違っていない。だがセヴィールさんの場合、むちゃくちゃな理論の私事をからめすぎており、訴えに説得力がないどころか、ただのジョークに聞こえてしまう。

またセヴィールさんは、YouTubeにミュージックビデオを公開するなどして、積極的にオンラインポルノの危険性(?)を訴えかけている様子。

ソース:「abovethelaw.com」、「Complaint by Chris Sevier」

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