米画像掲示板「4Chan」のユーザーたちが、歌手テイラー・スウィフトを耳の不自由な子供たちの前でライブさせようと奮闘している。
今回、4Chan祭りのターゲットとなったのは、教科書レンタルサービスの「Chegg」が主催するFacebookキャンペーン「2012 Taylor Swift on Campus Live」。全米の大学・高校を対象に、テイラー・スウィフトのライブ場所を決めるオンライン投票キャンペーンだ。もちろん、一番多く投票を獲得した学校が、「アメリカズ・スイートハート」ことテイラー・スウィフトのライブパフォーマンスを生で見ることができる。
テイラー・スウィフトをろう学校へ送ろう
キャンペーンが始まるや否や、4Chanのユーザーに目を付けられ、すぐに組織票を促すスレッドが立った。4Chanが投票先として選んだのは、マサチューセッツ州にある「ホレース・マンろう学校(Horace Mann School for the Deaf)」。米国で最も歴史ある、耳の不自由な子供たちが通う学校だ。
8月30日の時点で、ホレース・マンろう学校は2万4000票を獲得している。途中経過が見れないため、どの学校がトップなのか現時点では確認できないが、全米で最も登録学生数の多い「アリゾナ州立大学」でわずか2800票に留まっているので、ホレース・マンろう学校がダントツでリードしていると考えて間違いないだろう。
キャンペーンの締め切りは、9月23日。メディアが今回の“祭り”について取り上げ始めたので、今後ホレース・マンろう学校への投票はさらに加速していくことが予想される。
ポジティブな側面も
「障害者をネタにするなんて不謹慎極まりない」と思われるかもしれないが、今回の祭りにはポジティブな側面もある。
実はこのキャンペーン、テイラー・スウィフトのライブ権を獲得できるだけではなく、上位5校の音楽科には1万ドルの賞金が贈られることになっているのだ。
「テイラー・スウィフト祭り」は、ソーシャル・ニュースサイト「Reddit」でも関心を集めており、4Chanの試みを支持する声が多くみられる。
「耳が不自由でも、コンサートを楽しめるはず」
ろう者のためのコンサート企画にボランティアで参加したことがあるというRedditユーザーによると、コンサートは大いに盛り上がり、会場のみんなが音楽を楽しんでいるというのが伝わってきたという(音の振動を感じられるように、フロアにスピーカーを設置したらしい)。
また、人類史上最も偉大な作曲家のひとりが、耳に障害を抱えていたということは周知の事実だ。
4Chan祭りへの参加方法
投票キャンペーンは9月23日まで行われているので、4Chan祭りに参加してみようかなという人は、以下の手順でどうぞ(1日1回投票可能):
1.キャンペーンページにアクセスして、「Connect with Facebook」をクリック
(Facebookアカウントが必要)
2.「Like(いいね)」をクリック
3.「Horace Mann School for the Deaf」と入力して、リストに表示される学校名をクリック
確かな実績
4Chanは、今月半ばにもPepsiの投票キャンペーンを無茶苦茶に荒らしまくった実績がある。
清涼飲料「マウンテン・デュー」の新製品の名前を消費者から募集して、オンライン投票で決めようという企画だったが、4Chanのせいで散々な結果に終わった。
投票の結果、上位に輝いた名前は:
- 「Gushing Granny(湧き出るおばあちゃん)」
- 「Fapple(Fap+Apple – Fapはマスターベーションの意)」
- 「Hitler did nothing wrong(ヒトラーは悪くない)」
どれも製品にはふさわしくない名前ばかりとなった。
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・テイラースウィフトのキャンペーンページ:「taylorswiftoncampus.com」
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