ろくでもないアイデアがビジネスになり、大金を生むというケースが度々ある。瞬発力の高いインターネットの世界ではなおさらだ。
先日、「Ship Your Enemies Glitter」(憎き敵にグリッターを送ろう)というウェブサイトが、ローンチからわずか2週間で8万5000ドル(約1000万円)の高値を付け、オークションで落札された。
「Glitter(グリッター)」とは、装飾などに使用されるキラキラした粉末状の物質。 間違ってばら撒いてしまうと掃除がすごく厄介なあれだ。「Ship Your Enemies Glitter」は、このグリッターを匿名で“敵”の家に送り付けるという悪魔のようなサービスを提供している。1オーダーの価格はたったの9.99オーストラリアドル(約940円)!
▼グリッターの例(サービスとは無関係)
ろくでもないサイトを設立したのは、オーストラリア在住のマシュー・カーペンターさん22歳。半分冗談のつもりでスタートさせたサービスらしいが、公開からわずか4日で2万ドル以上のオーダーを受注するまさかの大反響となった。あまりの予想外の展開に、カーペンターさんはすぐに新規オーダーの受付を中止し、ビジネスを売りに出す決断をしたそうだ。
「我々は皆、グリッターが大嫌いです。工芸界のヘルペスと呼ばれるグリッター。しかし我々がもっと嫌いなのは、グリッターを封筒で他人に送付することに快感を覚える無情な人間どもです」
– サイトの宣伝文句
「Ship Your Enemies Glitter」はドメインやスタートアップのマーケットプレイス「Flippa」で競売にかけられ、なんと初日で入札額が一気に7万ドルまで上昇。オークション最終日にはさらに1万5000ドルが追加され、最終的に8万5000ドルで落札された。
くだらないアイデアをもとに短期間で大儲けしたカーペンターさんのサクセスストーリー。以下に、サイトに掲載されている「利用者たちの声」をいくつか紹介したい:
「旦那のために注文しました。彼が出勤前に封筒を開けると、グリッターがそこらじゅうに散らばりました!すぐに着替えなければならず、そのせいで旦那は仕事に遅刻。もしかするとクビになるかもです(笑)!」
– グラディ・チェンバー
「同僚たちがグリッターの封筒を開けて怒り狂う姿は何度見ても飽きません」
– スペンサー・ジョーンズ
「封筒を受け取ってから3週間が経ちましたが、いまだにグリッターが散らばっています。どうやって掃除すればいいんだ!?」
– ショーン・ジョージ
「直接グリッターの匂いを嗅ぐのはお勧めしません。ランダムに鼻血が出るようになりました、HAHA」
– アーマンド・レナード
参考記事:「theguardian.com」
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