その昔オーストラリアの先住民アボリジニが狩猟や儀式の道具として使用していたとされるブーメラン。現在では装飾品や玩具として広く親しまれているが、この「く」の字型棍棒を凶器にして強盗を試みたという話はさすがに聞いたことがない。
10月初め、オーストラリア・クイーンズランド州ブリスベン近辺のガソリンスタンドで強盗未遂事件が起きた。地元警察の発表によると、ブーメランを手に持った男が店舗内に押し入り、現金を出すよう店員を脅したという。
そもそもブーメランは投げて戻ってくることに意味がある。狭い室内で武器として使用するなら、ただの薄い板と変わらない。店員が要求に応じなかったため、犯人は諦めて何も盗らないまま逃走。通報を受けた警察が、その数時間後に近所に住む31歳の男を逮捕した。
報道によると、店舗への被害や怪我人が出ていないことから、警察は男に迷惑行為の厳重注意を与えるだけで、刑事告訴はしない方針だという。
以下の動画は、見事な弧を描きながら戻ってくるブーメラン投げの様子。今回の事件とは全く関係ない。
Image by Paleontour/Flickr
ソース:「nydailynews.com」
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