ハックティビスト集団「アノニマス」が、謎の行動を開始した。先日、アノニマスの一部のメンバーが、ハッキングツール満載のOS 「Anonymous-OS」をリリースした。
このアノニマス-OSは、「Ubuntu11.10」をベースにしたLinuxディストリビューションで、インターフェースには「MATE」を採用している。ビルト・インのハッキングプログラムが多数組み込まれており、DDoS攻撃やパスワード・クラッキングをシュミレーションできるらしい。
このOSの「About」ページを見てみると、プログラムは“教育目的”で開発されており、実際のサイバー攻撃には使用しないように勧めている。
現時点で、すでに40,000件近くがダウンロードされている。
非常に興味をそそられるプログラムだが、迂闊にダウンロードするのは止めたほうがよさそうだ。他のアノニマスメンバーも、そう勧めている。
アノニマスのTwitterアカウントの1つ「@anonops」は、「Anonymous-OSは偽物で、“トロイの木馬”が仕込まれている」として注意を呼びかけた。
The Anon OS is fake it is wrapped in trojans. RT
— AnonOpsさん (@anonops) 3月 15, 2012
Anonymous-OSを提供している「SourceForge」のページを見ると、ユーザーレビュー欄には「偽物だ」という書き込みが多い。ユーザー評価も50%といったところだ。
本物、偽物どちらにせよ、しばらくの間は様子を見たほうがよさそうだ。
追記(3月16日): SourceForgeは早速「Anonymous-OS」の公開を停止した。複数の専門家がOSのレビューをしたところ、やはりセキュリティー面で危険性があったようだ。
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