アノニマス、司法省にサイバー攻撃: 『Megaupload』強制閉鎖に対する報復

Anonymous en la operación Goya

Photo By gaelx

ついにアメリカでサイバー戦争が始まった。ハッカー集団「アノニマス」が、米司法省FBIUniversal Musicを含む合計9個のWebサイトにサイバー攻撃を仕掛け、アクセス不能に陥れたと各メディアが報じている。オンラインストレージサービス『Megaupload』を強制閉鎖した司法省に対する報復活動だと、アノニマス自ら犯行を明らかにした。Universal MusicのWebサイトは、現在(20日17時現在)もダウンしている。

MegaUploadの強制閉鎖と関係者の逮捕

事の発端は19日、米司法省と米連邦捜査局(FBI)が、MegaUploadの関係者7名を、著作権侵害などの容疑で起訴したことに始まる。容疑者7名の内、4人がニュージーランドで逮捕され、同サイトに関連する約$5000万ドルの資産と18件のドメイン名が押収された。そして、同サイトは強制閉鎖される運びとなった。

MegaUploadは、利用者数1億5000万人を超える巨大オンラインストレージで、映画や音楽などのファイルを匿名でアップ/ダウンロードできるサービスを提供する。コンテンツ業界は、同サービスに対し、著作権を侵害する「国際犯罪組織」だとして、以前から法的処置を求めていた。著作権保持者への被害総額は、5億ドルにも上るといわれており、MegaUploadの創設者Kim Dotcomは、最大で20年の罪に問われる可能性がある。

アノニマスが報復活動を開始

MegaUploadの強制閉鎖は、先日行われた反SOPA抗議デモの成功を喜ぶアノニマスに、冷や水を浴びせる形となった。これを受け、アノニマスはTwitterを通して報復活動を宣言( #OpMegaupload)。米司法省、 FBI、Universal MusicのWebサイトにDDoS攻撃を仕掛け、一時アクセス不能の事態に陥れた。他に攻撃の対象となったサイトは、全米レコード協会(RIAA全米映画協会(MPAA)米国著作権局など。

同時にアノニマスは、テキスト共有サイト「Pastebin」に、MPAA会長Chris Dodd氏の個人情報を掲載(DOX)。そこには、同氏の現住所や子供達の名前まで載せられている。

20日17時現在(日本時間)、MPAA、米国著作権局のサイトは復旧しているが、RIAAに関してはアクセス不能のままだ。

ソニーPSNや児童ポルノサイト、ネオナチ、麻薬組織など、さまざまな組織をターゲットに活動を繰り広げてきたアノニマスだが、今回ばかりは非常に危険な立場に立たされることになるだろう。

司法省やFBIへの攻撃は、国家そのものに対する反逆とみなされるからだ。ソニーやレコード会社に攻撃を仕掛けるのとは、少しワケが違う。デジタル・テロリストとして指名手配のトップリストに載ることになるだろう。

Comments

  1. 深く知りもしないで言うのもアレだが、これはアカンやろ。。

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