正直なところ、これほどまでに大雑把で荒々しく、破壊がともなう動物救出作戦は見たことがない。
10年ほど前、ロシアのある町で高い木に登って降りられなくなってしまった猫がいた。下には飼い主と近隣の住人たちが集まり、心配そうに見守ってる。そんな中、一人の若き軍人さんが猫救出の指揮官として立ち上がった。
彼はさまざまなアイデアで猫を助けようとするが、なかなか上手くいかない:
軍人さんが最初に決行した作戦は、ロープを投げて木に引っかけようというもの。建物の4階に上がり、水の入ったペットボトルをロープの先に括り付けて窓から放り投げるが、猫のいる木まで届かず。そのままペットボトルは弧を描きながら落ちていき、下の階の窓ガラスをたたき割ってしまう。
次に軍人さんはトイレットペーパーを使って、ロープを木に引っかけることに成功。木の先端を窓のところまで手繰り寄せようとするが、これも失敗に終わる。
そして最終的に軍人さんは、ハンマーで木を切り倒すという強硬手段に出た。
木は猫を乗せたまま倒れていき、そのまま電線に衝突。
猫は少し電気ショックを味わった後、木からジャンプして雪の上に着地した。
これの何が面白いって、作戦がことごとく余計なトラブルを巻き起こしているにもかかわらず、軍人さんが終始自信満々なところだ。もしかすると猫はこの男から逃げようとしていたのではないか、と思えてくる。
仕事を終えた後、レポーターから「これから何をしますか」と尋ねられた若き軍人さんは、「家に帰ってベッドに入るよ」と笑顔を浮かべながら語った。
Video:「YouTube」
Speak Your Mind