日本はSNS後進国か? SNS普及率が43ヵ国中42位の58%

日本人」といえば、「流行に敏感で、常にテクノロジーの最先端をリードしている」、というイメージが世界的にあると思う。調査会社ComScoreのレポートによるとことソーシャルメディアに関してはそうとは限らないようだ。

ComScoreが去年の年末に公表したデータによると、日本国内のインターネット利用者のうち、SNSを利用する人の割合は58%にしか及ばないという。果たして、この数字は低いのか、高いのか?

※ちなみに、このデータはPCからのトラフィックのみ集計したもので、モバイルからのアクセスはカウントされていないのでご了承。

下の表は、今回のレポートを簡単にまとめたものだ。日本での普及率の低さが一目でわかる。

snsdata time

今回、調査の対象となった43ヵ国のうち41ヵ国では、SNSの利用率が85%を超えているという。日本は、43カ国中42位、つまり下から2番目だ。唯一日本より低い国が中国で、利用率は53%。だが、FacebookやTwitterへの規制など、中国の厳しいネット環境を考慮すると、日本が事実上最下位といっても過言ではないような気がする。

また、世界最大のSNS「Facebook」の普及率も日本ではまだまだ低水準で、月間訪問率は13%にしか及んでいない。

「mixiやTwitterなど、より匿名性の高いサービスの方が日本人の好みに合うのではないか」

“social-media sites such as Mixi or Twitter fit Japanese internet users’ preference for anonymity”

とレポートは指摘する。さらに、平均年齢44.9歳(2011年)という高齢化社会が、日本のSNS普及率の低さに関係があるのではともみている。

ただ、ここで忘れてはいけないことは、今回のComScoreのデータには、モバイルトラフィックが含まれていないということだ。日本は言わずと知れた”モバイル大国”。数千万人のユーザーが、モバゲーやグリー、mixiに、スマホやガラケーからアクセスしている。

これを考慮すると、少しは結果が変わってくるかもしれない。その証拠に、ComScoreの調べでは、登録者数2300万人といわれるmixiの月間ユニークビジター数は、1340万人という結果になっている。

ソース:

ComScore – It’s a Social World

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