この会社では働きたくない!!ネット上で悪評のアメリカブラック企業ワースト5

働きたくないアメリカ企業

米投資情報サイト「24/7 Wall St.」が、“アメリカのワースト企業リスト”を発表した。このリストは、実際に企業で働く従業員たちからキャリアコミュニティ・サイト「GlassDoor」に寄せられたレビューデータなどをもとに、25万社を超える企業の中から特に評価が低かった9社を取り上げたもの(※5点満点評価で2.5点以下の企業)。

リストによると、最も評判の悪い分野はリテール/小売業で、デパートや家電販売店など4社がリストに入っている。また業種にかかわらず、インストールや修理などのサービスを提供する企業でも不満の声が大きいようだ。

以下は、GlassDoorで最も評価が低かった5社。


1.DISH(ディッシュ・ネットワーク)

ディッシュ

  • 評価: 2.3/5.0
  • レビュー数:831件
  • CEOの支持率:40% (ジョセフ・クレイトン)
  • 従業員数:3万5000人

ディッシュはアメリカの衛星放送サービスプロバイダ。GlassDoorでは2年連続で最も評価が低い企業となった。ビジネス・ウィーク誌が「アメリカで最もたちの悪い企業(The Meanest Company In America)」としたほどだ。

従業員たちから寄せられた不満で共通するのは、「就労時間が長い、有給が少ない、残業が多い」や「仕事の割に給料やベネフィットが悪い」など。他にも「社員同士の仲は良いが、管理職が最悪」とする声も多かった。

  • 「一歩進んで十歩さがる」
    -社員
  • 「従業員のことを考えない」
    ‐元社員

Photo by kenteegardin via Flickr


2.Express Scripts

Express Scripts

  • 評価: 2.3/5.0
  • レビュー数:312
  • CEOの支持率:36%(ジョージ・パズ)
  • 従業員数:3万0215人

アメリカの大手薬剤給付管理会社。自社運営の薬局やオンラインなどの通信販売から、薬剤を給付管理している。「J.D.パワー」が実施した最新の調査によると、顧客満足度は通販薬局の中で第5位。薬の配達やカスタマーサービスにやや問題ありとされている。

GlassDoorのレビューでは、「ノルマがきつい」、「仕事量が多すぎる」、「マネジメント/リーダーシップがずさん」といった不満の声がたくさん挙がっている。

  • 「薬剤師やスタッフに対する扱いが酷い。仕事中は病気であっても座ることさえ許されない」
    -薬剤師
  • 「職場環境について上司に意見したら目をつけられた」
    -社員

Photo by pasa47 Flickr


3.Dillard’s(ディラーズ)

Dillard’s

  • 評価: 2.3/5.0
  • レビュー数:560
  • CEOの支持率:23%(ビル・ディラードⅡ)
  • 従業員数:2万7740人

ディラーズは、全米29州に300店舗を構える大型百貨店。他のデパートとの激しい競争やAmazonなどオンラインショップの成長に影響され、最近は売上が伸び悩んでいるが、その一方で3人の経営陣(創設者一族)は過去3年間に合計で5400万ドル(約54億円)の給与を受け取ったとされている。

従業員たちの不満は、もっぱら低賃金。また、売り上げのノルマも相当厳しいらしく、それが原因でスタッフの仲がギスギスしてしまう場合もあるという。

  • 「上層マネジメントたちは、下級従業員のことを“顔のない数字”としか見ておらず、まるでチェスの歩のように扱う」
    -販売員

Photo by evblogger via Flickr


4.Dollar General(ダラーゼネラル)

Dollar General

  • 評価:2.4/5.0
  • レビュー数:375
  • CEOの支持率:43% (リック・ドレイリング)
  • 従業員数:9万500人

ダラーゼネラルは「1ドルショップ」を展開するディスカウント小売業。「アメリカ一の小型小売店」を自負しており、全米に1万店舗以上をかまえている。

従業員からの不満で最も多いのは、シフトが少なすぎること。その一方で、店長たちからは労働時間が長すぎるという悲鳴が上がっている。レビューによると、店長がたった一人で店を回す時間が非常に長いらしい。人件費を最小限に抑えた経営方針の結果、そのしわ寄せがすべてマネジャ職に降りかかっているというわけだ。

また人員不足のためセキュリティ面に深刻な問題ありとする声もある。

  • 「上司からのいじめがある。出世の機会もなければ、時給も低いし、シフトも少ない」
    -レジ店員

Photo by Plan for Opportunity via Flickr


5.RadioShack(ラジオシャック)

ラジオシャック

  • 評価:2.4/5.0
  • レビュー数:868
  • CEOの支持率:38% (Joseph Magnacca)
  • 従業員数:3万4500人

ラジオシャックは、戦前から続くアメリカの老舗家電販売店。アメリカやヨーロッパ、アフリカなどに4700店以上の店舗を展開している世界的に有名な企業だが、社員たちからの評判はあまりよくない。

GlassDoorに寄せられたレビューには、「しょっちゅう会社の方針を変更するので、ついていけなくて困る」という声があった。ひとつの仕事を一生懸命覚えても、翌月にはまったく無用になることがしばしばあるという。

中間管理職や経営上層部に対する不満も多い。「エリアマネージャから勝手気ままな販売ノルマを押し付けられる」、「管理職が従業員のえこひいきをする」とする意見がいくつかみられた。また、他の家電販売店よりも給料が低いという指摘もある。

  • 「管理職は仕事量が多すぎる割に給料が低い。週60~70時間働いていたが、時給換算してみると最低賃金ほどしかなかった」
    -元ストア・マネジャ
  • 「週に一度は開店から閉店まで(午前8:30~午後9:15分)のフルシフトがある。人手の少ない店舗では週55~60時間はあたりまえ」
    -ストア・マネジャ
  • 「研修は不十分、マネジメントは最悪。防犯カメラが少ないので、万引きや強盗被害に遭いやすい」
    -販売員

Photo by Bekathwia via Flickr

※   ※   ※

上の5社の他にも、ホームセキュリティ会社の「ADT」、百貨店の「シアーズ(Sears )」、情報システム企業の「NCR」、金融/保険業界向け情報管理サービスの「Fiserv」の4社がワースト企業リストに含まれている。

ソース:「24/7 Wall St.

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