妊娠中の携帯電話使用は子供の脳に悪影響!? イェール大学の研究

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Photo by chrisdlugosz

「携帯電話の電磁波は体によくない」と昔から言われているが、実際はどうなのだろう?

イェール大学の研究チームによると、妊娠中の携帯電話の使用は、生まれてくる子供の脳に悪影響を及ぼす可能性があるという。研究結果について、『Scientific Reports』誌が特集した。


携帯は発達障害を引き起こす


今回イェール大学が行った研究は、妊娠中のネズミに携帯電話の電波を一定期間浴びせて、その子供にどのような影響が出るのかを検証しようというものだ。

対象実験として、ネズミを2グループの檻に分け、1つの檻にはミュート設定の携帯電話を、もう片方の檻には電源をオフにした携帯電話を設置。出産後、成熟した子供に対し、脳活動に関する数々の実験を行った。

実験の結果、「胎児時に電磁波を浴びたネズミ」には、ADHD(注意欠陥・多動性障害)に似た症状が多くみられることが分かった。ADHDとは、不注意や衝動性などを特徴とする発達障害の1つだ。人間の場合、「注意力を維持しにくい」、「時間感覚がずれている」、「情報をまとめることが苦手」といった障害が引き起こり、日常生活に大きな支障をもたらす場合もある。

研究チームは障害の原因について、「子宮が携帯電話の電磁波を浴びることで、胎児のニューロン発達に悪影響を及ぼすのではないか」とみている。

一方で、研究の執筆者Hugh S. Taylor博士は、「ネズミの妊娠期間はわずか19日間で、出生時のネズミの脳は、人間の赤ちゃんに比べ遥かに劣っている。電磁波が人間にも同様の影響を与えるかどうかについては、更なる研究が必要だ」と述べた。

ソース: http://www.sciencedaily.com/releases/2012/03/120315110138.htm

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