スキニー・パピーが米政府に約8000万円を請求、グアンタナモ拷問で使った曲の著作権料として

スキニー・パピー グアンタナモ

1980年代から活動を続けるカナダ出身のインダストリアルバンド「Skinny Puppy(スキニー・パピー)」が、米政府宛に66.6万ドル(約8000万円)の請求書を送付していたことがわかった。米軍がキューバのグアンタナモ湾収容キャンプで囚人拷問の際に無断で楽曲を使用した事に対する著作権料の請求だという。

テロ容疑者を収容するグアンタナモ米海軍基地施設は、非人道的な拷問が行われている場所として以前から大問題になっている。拷問の1つに、収容者たちに対して長時間にわたり大音量で音楽を聴かせる手法があり、その際にスキニー・パピーの曲が何度か使用されていたという。カナダCTV NEWSの報道によると、スキニー・パピーのファンだというグアンタナモ湾の元看守が楽曲の使用について直接バンドに教えたそうだ。

▼スキニー・パピーのライブ映像(1986年)

バンドでキーボード担当のケヴィン・キーはこの件に関して次のように語った:

「楽曲を勝手に無断使用し、さらにそれを他人に危害を加えるための武器として使用したことに対して、我々は米軍に請求書を送った」

また、「私なら1日に6~12時間にわたり休憩なしで大音量の音楽にさらされるような目には遭いたくない」ともコメントしている。スキニー・パピーは2013年に『Weapon』(ウェポン)というタイトルのアルバムをリリースした。

他にもグアンタナモ湾収容キャンプでは、レイジ・アゲインスト・ザ・マシーンやメタリカ、クイーン、エミネムなどの楽曲が使用されたと報告されており、一部のアーティストたちが抗議の声を上げている。

Image by kallepa/Flickr

参考記事:「brooklynvegan.com

 

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