YouTubeのコメント欄は実名性を採用すべきか?

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ネットのコメントには、何らかの規制が必要か?

長年いわれ続けてきたことだが、YouTubeのコメント欄には、ネット上で最もたちの悪いコメンターが数多く張り付いている。残酷で無意味で人種差別的でくだらないコメントを、まるでライフワークのように書き込み続けており、その酷さは、Yahooコメントの強者たちに少しも劣らない。

そんなコメント無法地帯に秩序をもたらすべく、ついにYouTubeがコメントシステムのオーバーホールに本腰を入れ始めたという噂が立っている。

<参考記事: wired.com

噂の発端となったのは、6月末に開催されたGoogleの開発者向けイベント「Google I/O」でのワンシーン。イベント参加者の一人が、「ネガティブなコメントにどのように対応すれば良いか」という質問を投げかけたところ、YouTubeプロダクト主任のDror Shimshowitz氏は次のように答えた。

「現在、コメントシステムの改善に取り組んでいる。うまくいけば、今後数ヶ月のうちに反映できるでしょう」

YouTubeのコメント機能は、動画投稿者の任意でオフにできる。しかし、Google としては、それはあまりやって欲しくないところ。YouTubeは、単なる動画共有サイトではなく、ユーザーと投稿者が動画を通して交流できる“コミュニティー”であろうとしているからだ。このコミュニティーという概念が、一部の悪質コメンターのせいで台無しになっている。

典型的な人種差別コメント
ある韓国アーティストの動画に投稿されたコメント

YouTubeのコメント欄は、よく「汚水溜め(cesspool)」などと表現されるほど酷い。人気の動画には、必ずといっていいほど、不快極まりない中傷が書き込まれていたり(中には完成度が高く笑えるものもあるが)、コメンター同士の不毛な罵り合いが繰り広げられていたりする。

米Huffington Postは、YouTubeのコメント欄に関してこのように指摘する:

「投稿者とユーザー、企業と消費者が有意義に交流できる場所になりうる。しかし、それ以上に荒らしのターゲットになりやすく、投稿者はいわれのない誹謗中傷を浴びせられる可能性も大きい」

クオリティーの高い動画が増えるほど、YouTubeは広告主にとってより魅力的なものになるのだが、これをぶち壊しているのが荒らしコメンターだ。せっかく苦労して作った動画に、侮辱や悪口、馬鹿にしたようなコメントが数多く寄せられれば、もう二度と投稿する気にはならないかもしれない。

あまりにも不毛な口論

YouTubeのコメント対策がどんな形で実現されるのか今のところ明らかではないが、悪質なコメントをある程度効果的に排除するとなれば、「実名性」を採用するのが最も手っ取り早い。

1つ目のオプションは、YouTubeアカウントをGoogle+プロフィールと完全統一させる方法だ。今のところYouTubeのアカウントは、GmailやG+とは別に管理できるため、匿名性が守られている。この匿名性こそが、ユーザーを無慈悲なコメントに走らせる元凶だといえる。

実名(もしくは限りなく実名に近いプロフィール)で荒らしを行うユーザーは、それほどいないだろう。仮に多少の荒らしはあるとしても、人格を疑うような醜悪なコメントは吐かなくなるはずだ。

もうひとつのオプションは、Facebookコメントの採用だ。YouTubeへのコメントがそのままユーザーのニュースフィードに表示されるようになるため、Facebookからのトラフィックが相当期待できるようになる。さらに、ユーザーは実名を使うことになるので、たちの悪い荒らしも減るに違いない。GoogleとFacebookのライバル関係を考慮すると難しいかもしれないが、背に腹は代えられない。

ソース:「www.wired.com

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