「wizard(ウィザード)」という英語は「魔法使い」の意。この英単語にはちょっとした秘密が隠されており、「アトバッシュ暗号」を施すと面白いマジックが起こる。
アトバッシュ暗号とは、旧約聖書などで使用されているヘブライ 語の暗号。「a→z」「b→y」といった具合に、アルファベットで最初の文字と最後の文字、最初から2番目の文字と最後から2番目の文字を順番に置き換えるだけのシンプルな換字式暗号だ。
アルファベットをアトバッシュ暗号にすると、それぞれの文字は以下のように対応する:
英語の場合、アトバッシュ暗号ではほとんどの単語が意味を持たなくなるが、例えば「hold=slow」、「holy=slob」、「horn=slim」、「zoo=all」、「low=old」、「glow=told」など別の意味になる単語も存在する。
これを「wizard」にかけると、「w→d、i→r、z→a、a→z、i→r、d→w」で「draziw」。反対から読めばなんと同じ「wizard」になるのだ!くだらない豆知識だと思われるかもしれないが、「魔法使い」を意味する単語でこの条件が成立することに、どこか奇跡を感じる。
ちなみに、「grit(砂塵、気概)」や「vole(ハタネズミ)」などアトバッシュ暗号のリバース読みで同じスペルになる単語がごくわずかながらいくつか存在する様子。
Image by twm1340/Flickr
参考記事:「Wikipedia via Reddit」
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