来るべきロボット時代に備えて・・・
テクノロジーの発展により、あらゆる分野でロボット化が進んでいます。単純作業などは、近いうちにすべてロボットにとって代わられそうな勢いです。一体、30年後にはどれほどの仕事が人間に残されているだろう?
まだまだ未来の話だと思うかも知れません。しかし技術の発展は、人が想像する以上に目まぐるしいもの。気が付いたときにはすでに遅しで、「ロボットに仕事を奪われた」なんてことが、どんな専門職でも十分にあり得ます。これからの世代は、ロボット時代の到来を頭の片隅に置きながら将来を設計していく必要があるかもしれません。
今回、米ブログTecca.comが「ロボット時代が来ても大丈夫そうな仕事」のまとめ記事を掲載していたので紹介します。ロボット化の波に押し流されない職種とはどんなものか見ていきましょう。
<以下、Tecca.comの記事から>
■ロボット時代が到来しても食いっぱぐれない職業7つ
1. 精神科医/心理カウンセラー
人の心や感情を一番良く理解できるのは、やはり同じ人間。人生経験があるからこそ、他人の悩みを聞いたり、的確なアドバイスができる。
状況に応じた共感や感情移入は、人間ならではだと思う。胸の内をすべてさらけ出した相手に機械的な対応をされるのはつらい。
2. 助産師
産婦人科での多くの作業が、ロボットでも代行可能になるかもしれない。そんな中、助産師の仕事は、妊娠、出産時の妊婦さんをケアするといった“人と人とのつながり”が大きい。
何人の妊婦さんが、ロボットに出産を任せたいと思うだろう。例えロボットの技術が完璧だとしても、そんなにいないはずだ。
3. 有機農家/酪農家
すでに農業の機械化が大いに進んだ時代。しかし、作物や動物の細かいケアは、やはり人間が適している。 実際に、オーガニックにこだわる人も増えてきているようだし。
4. 作家
「無限の猿定理」はひとまず置いといて、クリエイティブな想像力だけは絶対にプログラム不可能だ。
近年、キーワードを基にニュース記事を自動作成する「ロボット・ジャーナリスト」的なソフトが、すでに実用化されている。決算報告書やスポーツの試合結果など、主に事実だけを記載するような記事ならロボットでも十分かもしれない。だが、フィクションや詩などは、その人の経験や感性から生まれるもので、ロボットには決してまねできないものだ。
5. 芸術家/アーティスト
プログラムによって有名な画家の筆づかいを模倣するロボットを作るのは可能かもしれない。エッジ検出技術を使って似顔絵を描く画家ロボットもすでに存在する(完璧とはいえないが)。
ただ、作家と同じで、オリジナルな作品を作るのに必要なのは独創力と想像力だ。結局、何が優れた芸術かを判断するのは人間だから。
6. 保育士
子供のケアをする仕事にも、人間のあたたかさは必要不可欠だ。簡単な教育や子供の安全を守るという役割だけなら、ロボットにも担えるかもしれない。
だが保育園や幼稚園は、幼い子供達にとって始めて外の社会(コミュニティー)に触れる場所。それを近くで見守って導いてやるのは、やはり人間の役目だ。
それに、保育園や幼稚園の先生に初恋できないような世界は実にさみしい。
7. ロボット・エンジニア
終わりないロボット技術の発展のためには、それを作る“人間”が絶対に必要。プログラミングにしろ、機械的なデザインにしろ、人間が手を加えない限り新しいロボットが誕生することはない。ロボットが勝手に自分より優秀なロボットを生産して、地球を乗っ取るような日は訪れないだろう(たぶん)。
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今回リストに取り上げたのは、ほんの一握りです。そしてこれからも、人間にしかできない新しい分野の仕事がどんどんと生まれていくはずです。
元記事「8 human jobs that will still be around when robots rule the world – Tecca」
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