Googleの「新プライバシーポリシー」 :ユーザーにとってプラスか?

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3月1日より導入される「Google新プライバシーポリシー」に対する懸念の声が高まっています。

1月の終わりくらいから、Googleはポリシーの変更について、しつこいほど告知しています。「重要:利用規約をご確認ください」というメッセージをいろいろなGoogleサービスで目にしましたし、ご丁寧にメールまで送りつけてきました。

それほど重要ならと思い、先日ようやく利用規約に目を通してみました。簡単にまとめるとこういうことです:

基本的なプライバシー保護や情報収集に関しては、既存のポリシーとそれほど変わりはありません。以前からGoogleは、検索やメールの内容を収集して、広告表示や検索結果に反映しています。

今回の変更は、各サービスから集めたユーザー情報を「ひとまとめ」にするというものです。Google+やGmail、YouTube、Googleマップなど、各種Googleサービスから得たユーザーデータを連携して、よりパーソナルなサービスを提供していこうというGoogleの新しい戦略です。

変更に関して、ユーザーにはどんなメリットがあるのか?Googleが特にハイライトしているのは、次の2点です(※Googleの告知メールより抜粋):

①サービス間を簡単に横断的に使用

お気に入りの動画を見つけて共有したいと思ったときなどに、Gmail、カレンダー、検索、YouTube、その他必要なサービスなら何でも、簡単に横断的にお使いいただけるよう

②ユーザーに合わせてパーソラナイズ

Google+、Gmail、YouTube でのこれまでのご利用データから、候補となる検索キーワードや検索結果をユーザーに合わせてパーソナライズ

具体的には、どういうことか?Googleの公式ブログの記事で、変更後のサービスに関するこんな一節を見つけました:

あなたの位置情報、カレンダーのスケジュール、周辺の交通状況などに基づき、あなたが会社のミーティングに遅れそうなときなどに、通知を提供することができます
また、友人の名前など、あなたが一度入力された情報をもとに、正確なスペル提案機能を提供します

さてどうでしょう、便利だと思いますか?私は、これを読んだとき少し不安になりました。Googleに“友達の名前”を覚えて欲しくありませんし、「会議に遅れそうです」などと通知して欲しくありません。一企業に後をつけまわされるのは、絶対にごめんです。

私は、根っからのGoogleユーザーです。ブラウザはChrome、メインのメールアドレスはGmail、モバイルはアンドロイド。朝はGoogleニュースから始まり、夜はYouTubeで締めくくります。仕事柄、一日中PCの前に座っていることが多いので、アカウントにはログインしっぱなしです。検索には専らGoogleを利用しています。

いつ何時でも、分からない事があればGoogleに問いかけます。何かをダブルチェックしたいとき、思い出したいとき、退屈なとき、知らない街にいるときなど、Googleは非常に心強い見方です。

人間相手とは違い、頭の中で一度考えをまとめる前にGoogleに吐き出します。時には大きな声では言えないようなことも、Google検索には打ち明けてしまいます。

www.google.com/history/」から、自分の検索履歴にアクセスできるので、一度確認してみてください。私の場合、長い間、検索履歴を削除してこなかったので、2年前の検索データにまで遡ることができました。まるで、脳内の「思考ログ」を見ているようで、当時の自分が何を考えていたのか、手に取るように分かります。非常に面白いのですが、あまり他人に見せたいものではありません。


Googleからの追跡をかわすには?


恐らくGoogleは、世界中の誰よりもあなたのことを理解しています。あなたの仕事、プライベート、人間関係、趣味、悩み、性癖など個人に関するありとあらゆる情報を保有しているわけです。ユーザー本人以上に、そのユーザーのことを知り尽くしているのではないでしょうか?

日常的にユーザーが何を考え(Google検索)、何に関心があり(Googleブック、リーダー、ニュース)、どんな発言をして(Gmail、Google+)、何を観て(YouTube)、そしてどこにいるのか(Googleマップ)、Googleはすべて把握しています。

ユーザーは知ってか知らずか、無料で便利なGoogleサービスを利用する対価として、繊細でプライバシーに満ちた情報を垂れ流しているわけです。今度のポリシー変更で、これらのデータを統一して、的確にプロファイリングし、完璧なユーザー・データベースを確立するというのがGoogleの狙いではないでしょうか。

データを収集されることで直接的な被害があるわけではありませんが、常に他人に監視されるのはいい気がしません。情報の収集を拒むには、各サービスで個別に情報収集を「オフ」にする必要があります。

例えば、検索キーワードの追跡を回避するには、ウェブ履歴管理ページに行き、ページ上部、検索ボックス下の「Pause」ボタンをクリック。他にも広告をパーソナライズする機能をオフにしたりもできます。使用中のGoogleサービス一覧は「Google ダッシュボード」から確認できるので、気になる人は設定を変更してみてください。

情報を搾り取られないためには、Googleサービス、特にログインが必要なサービスを使わないのが一番手っ取り早いのですが、今さらそれは不可能な気がします・・・。

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