「女性がNYの街を10時間あるいてみたところ…」 大ヒット中のYouTube動画に賛否両論

ニューヨークを10時間歩く

「10 Hours of Walking in NYC as a Woman」(女性がニューヨーク・シティを10時間歩く)というタイトルの動画が海外のネット上で物議を醸しだしている。

動画の内容は、若い女性がジーンズとTシャツ姿でマンハッタンの街中を10時間黙々と歩くというソーシャル実験的なもの。その様子を隠しカメラで正面から撮影している。

10時間歩いてみた結果、さまざまなタイプの人間から100件を超える“言葉のセクシャルハラスメント”を受けたそうだ。

「やあ、元気?」「ヘイ、ベイビー」に始まり、「よう、ビューティフル」「ナイス!!」など声のかけ方はさまざま。中には、「綺麗だねって褒めてんだからスマイルしろよ」と忠告する者や、舐めまわすように彼女の体を見つめる者、さらにはしつこく後をつけてナンパする男までいた。

この動画は、反ストリート・ハラスメントの活動をしている非営利団体「Hollaback」が制作したもの。10月28日にYouTubeに公開されてから、わずか3日で再生回数2000万回を超えるバイラルヒットとなった。

ネットユーザーの反応は賛否両論だ。「共感できる」などの好意的な意見がたくさんある一方で、否定的な声も多く寄せられている。「やあ、元気?」といった何気ない挨拶まで“セクシャルハラスメント”として一括りにしているところが反感を買っているようだ。

動画の内容に相当な嫌悪感を持ったユーザーも一部いるらしく、『ウォール・ストリート・ジャーナル』によると、ビデオに出演した女優のショシャナ・B・ロバーツさんのもとに殺害やレイプの脅迫を送り付けた馬鹿もいるという。

差別やいじめと同じく、セクハラはやる側の意識ではなく、やられる側がどう感じたかが重要なので、何をハラスメントとするのか明確に決めるのは難しい。

この動画が爆発的な注目を浴びたことを受け、YouTubeには「10時間歩いてみた」の派生動画が次々と登場している。

・「ドラッグクイーンがLAの街を10時間歩いてみた」
・「露出度の高い鎧を着た女性がスカイリムを歩いてみた」

Video:「YouTube

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