ナルコレプシーは、居眠り病とも呼ばれる睡眠障害の一種。あまり世間に知られていない疾患で、日中に突然耐え難い眠気に襲われる発作的な症状が慢性的にあらわれるという。
アメリカに暮らすサラ・エリザベスさんは、情動脱力発作(カタプレキシー)を伴うナルコレプシーに苦しむ患者の一人だ。数ヵ月前、自宅でソーラン節のインストラクション動画を撮影していた際に、たまたま発作が起こったらしい。そこでエリザベスさんはこの病気の恐ろしさを広く知ってもらうため、その時に偶然撮影された発作時の映像をYouTubeに公開した。
まず初めにカタプレキシー発作(cataplexy)を起こし、突然床にへたり込んでしまう(動画0:50秒)。
続いて強烈な眠気に襲われ(Sleep Attack)、気絶したように眠りに落ちる(動画1:00)
10秒ほどで1度覚醒するが、その後も一時的な記憶障害やマイクロスリープ(瞬間的睡眠)に繰り返し苦しめられている。
通常エリザベスさんの症状はこれほど酷くないらしく、この時は2,3時間踊り続けたため疲労がたまっていたそうだ。休憩を取ってから再び撮影を再開し、この日のうちに踊りの動画を問題なく完成させたらしい。
エリザベスいわく、対症療法により発作の頻度を週2、3回程度に抑えられるようになったという。だがナルコレプシーを完全に治療する方法は今のところ見つかっていない。
エリザベスさんは動画の最後で、「笑いや怒り、驚きなど感情が高ぶったときにこのような症状を経験した人は、ためらわず医師に相談してください」と訴えかけている。
Video:「YouTube」
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