ワタリガラスはとても賢い。日本では北海道のみにやってくるカラス科最大の渡り鳥で、霊長類とイルカに次いで知能が高い動物ともいわれている。道具を使ったり、数を数えたりできる他、プログラムされたキーパッドを操作して餌を取り出すといった論理的な思考を必要とする実験にも成功したことがあるそうだ。
以下は、カナダ・ノバスコシア州のとある民家で撮影された映像。1羽のワタリガラスがどこからか飛んできて、撮影者宅のフェンスの上にとまり、1時間以上鳴き続けていたという。何事かと思い外に出てみると、カラスの顔と翼にヤマアラシの棘が4本刺さっていたらしい。
近寄っても逃げそうな気配がないので、撮影者の母親が棘を抜いてやることにしたそうだ。
人間が手を伸ばすと、ギャーギャー鳴きながらくちばしで突っつこうとするが、まったく逃げようとしない。撮影者によると、棘をすべて抜き終わってからもカラスはそこに居続け、翌日にいなくなったという。不思議な生き物だ。
Video:「YouTube」
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